クリップを容器に追加します。ダイアログでは半楕円、皿形、半球形鏡と同様に円筒胴にクリップのサポート情報を入力します。クリップは、配管、ラダー、プラットフォームなどの荷重を支えるために使われます。これらの荷重は、圧力とともにクリップサポートの位置で局部的な応力を生じさせます。WRC 107/537 で局部応力を計算し、許容値と比較されます。
クリップに作用する持続、膨張および短期荷重は別途解析し、入力してください。クリップでサポートされた配管はすべての荷重分類に入りますが、プラットフォームを支えるクリップは一般的に持続荷重と短期荷重となります。
From Node
選択した要素の From Node (From節点) を表示します。
Description of Clip
部品を識別する英数字を入力します。容器のすべての部品に対して、それぞれ異なる値にしてください。一貫性のある名称規則を採用することが望まれます。たとえば、From Node (From 節点) 番号と英字の拡張子を使って部品の種類と部品の数量を表し、From Node が 10 であれば次のようにします: 10 NOZ A、10 INS、10 RIN 1 of 12、10 Saddle A。
Distance from "From" Node
From Node からクリップ中心までの距離を入力します。
Layout Angle
容器図面の参照基準角度ゼロから胴に接続するクリップ中心線での角度を入力します。これはノズルと同じ座標に従っています。詳細は、Layout Angle を参照してください。
Is the Clip Circular?
クリップが円形断面である場合に選択します。
Clip Parameters (クリップ パラメータ)
Circumferential Length (C11)
クリップの周方向長さを入力します。球形鏡ではこの手法を使って解析することができます。クリップは矩形断面に限られます。
Longitudinal Length (C22)
クリップの長手方向長さを入力します。球形鏡ではこの手法を使って解析することができます。クリップは矩形断面に限られます。
Thickness
胴表面から補強板までの半径方向の補強板が伸びる距離を入力します。厚さは応力計算では使いませんが、重量計算と 3Dイメージ描画に使われます。
Is the Clip Circular? を選択した場合、クリップパラメータは Clip Outside Diameter (クリップ外径)、Clip Outside Projection (クリップ突き出し)、Wall Thickness (厚さ) になります。
Pad Parameters (補強板パラメータ)
Reinforcing pad used?
クリップ下に補強板がある場合に選択します。
Circumferential Length (C11p)
補強板の周方向長さを入力します。球形鏡ではこの手法を使って解析することができます。補強板は矩形断面に限られます。
Longitudinal Length (C22p)
補強板の長手方向長さを入力します。球形鏡ではこの手法を使って解析することができます。補強板は矩形断面に限られます。
Thickness
胴表面から半径方向に補強板が伸びる距離を入力します。厚さは応力計算では使いませんが、重量計算と 3Dイメージ描画に使われます。
Is the Clip Circular? を選択した場合、補強板パラメータは Pad Diameter (補強板径) と Thickness (厚さ) になります。
Fatigue Parameters (疲労パラメータ)
Use Kn and Kb
疲労解析で使用するクリップあるいは補強板のすみ肉半径に基づく Kn と Kb パラメーターの使用を選択します。
Clip Fillet Radius
クリップのすみ肉溶接半径を入力します。WRC 107/537 報告書 Appendix B の図と情報を参照してください。
Pad Fillet radius
補強板のすみ肉溶接半径を入力します。WRC 107/537 報告書 Appendix B の図と情報を参照してください。
Local Attachment Loads at the Shell Surface (胴表面の局部取付物荷重)
次の荷重セットについてデータを入力できます:
-
Sustained - (SUS) 1次荷重で、代表的には、重量 + 圧力 + 機械的荷重
-
Expansion - (EXP) 2次荷重で、自己制限型の熱伸びによる荷重
-
Occasional - (OCC) 短期荷重で、風荷重、地震荷重、ウォーターハンマー
これらの荷重は、胴のクリップ接続部での応力解析に使われます。ソフトウェアでは、断面を横切る Force and Moment のように、容器全体に作用するような総体的な曲げモーメントとしていません。荷重の正の方向は下図のとおりです。これらの荷重は一般的に計算されデフォルトとして与えられるか、あるいは CAESAR II のような配管系応力解析プログラムで計算されます。
次の荷重とモーメント座標は、cylindrical (円筒胴) 要素の矩形と円形断面のクリップに使われます:
P - Radial force (半径方向荷重) |
次の荷重とモーメント座標は次の容器の矩形と円形断面のクリップに使われます。spherical (球形) 容器:
P - Radial force (半径方向荷重) |
Previous
要素に 1つ以上のクリップを作成した場合に、1つ前のクリップに戻ります。
Go To Next Clip
要素に 1つ以上のクリップを作成した場合に、次のクリップに移動します。
Add New Clip
クリックして、新しいクリップを要素に追加します。
Delete
選択したクリップのすべてのデータを削除します。