全体データの指定 - 荷重と設計条件 - PV Elite - Help - Hexagon

PV Elite Help

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日本語
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PV Elite
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PV Elite
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デフォルトの値で解析を行うことができますが、解析を続行する前に他のデータを設定する必要があります。これらのデータは活荷重と設計条件、そしてオプションとなる容器の機器番号とレポートの見出しです。これらのデータは Home タブの Input/Output (入力/出力) パネル からアクセスし、入力することができます。Heading (見出し) タブ の入力では 3行のデータを入力できます。これらは印刷出力の全ページのトップに表示されます。また、見出しのデータは、入力エコーの始めにも表示されます。

Input > Design Constraints (入力 > 設計条件) を選択し、Design Constraints (設計条件) タブ を選択して設計データを表示します。

Design Constraints Tab

Design Data (設計データ) は容器の設計と解析に影響を与える項目と分類記号とを含みます。例えば、水圧試験放射線検査などが表示されます。これらの項目と分類が設計規格である Division 1、Division 2、PD 5500、EN 13445 によって決められていることに注意してください。

Design Modification (設計修正) 領域では4つの入力があり、ユーザーが入力した板厚が解析荷重に対して不十分な場合は、十分な板厚になるように再設計が制御されます。ボックスをチェックすることで、ソフトウェアは荷重分類の要求を満たすか超えるまで要素の板厚を増していきます。3つの荷重分類に対して4つのボックスがあります。 1つのボックスは内圧に対して、2つのボックスは外圧に対してであり、座屈の要求事項を満足するために板厚を増すか、あるいは補強リングを設けるかになります。もう 1つのボックスは、荷重によって容器に生じる長手方向応力を考慮して板厚を決めるためのものです。ソフトウェアには Configuration (環境設定) ダイアログで要求される板厚を公称値に丸めるオプションがあります。例えば、1/16 inch あるいは 1mmに丸めます。

Load Cases (荷重ケース) タブ は、解析で用いる19のデフォルトの荷重の組合せケースを表示します。これらのケースは、容器の板への荷重の組合せをすべてカバーしています。それぞれのケースでは、圧力成分 (軸) 1、重力成分 (軸と曲げ)、活荷重成分 (曲げ) を含んでいます。軸応力は、曲げ応力と組み合わされて、容器の板に対して全応力になります。引っ張りと圧縮応力は、それぞれの許容応力と比較されます。Load Case (荷重ケース) 入力の記号定義については、次に示す表と画面イメージを参照してください。

これらの圧力計算 とASME Section VIII と PD 5500 で定義される要求事項とを混同しないようにしてください。ここでは内圧と水圧試験圧力を長手方向応力、容器の引張り応力、外圧による容器の圧縮応力の計算に用いています。

圧力

重量

活荷重

NP - 圧力なし

EW - 空重量

WI - 風荷重

IP - 内圧

OW - 運転重量

EQ - 地震荷重

EP - 外圧

HW - 水圧試験重量

HI - 風荷重と水圧試験重量

HP - 水圧試験圧力

CW - 腐食後の空重量

HE - 地震荷重と水圧試験重量

EE - 地震荷重モーメントによる曲げ応力 (空重量の時)

VF - 渦流満水状態

VO - 渦流運転状態

VE - 渦流空状態

WE - 風荷重 曲げ 空 腐食前 常温

WF - 風荷重 曲げ 満水 腐食前 常温

CW - 軸 重量 応力 腐食前 常温

FS - 軸 応力 地震荷重

PW - 軸 応力 風荷重

Nozzle Design Options (ノズル設計オプション) で容器のノズルに対するすべての圧力要求事項と最大許容圧力を設定します。- ノズルチェックでの腐食前と常温 (MAP nc) ケースに対するものです。Installation | Misc. Options (据付 | その他のオプション) で、容器の詳細を追加する場所 -工場か現場か- を指定できます。このデータは、空状態と運転状態に対して、詳細な重量を適切に設定するために用いられます。

風荷重と地震荷重の情報は、Wind Data (風荷重) あるいは Seismic Data (地震荷重) で入力できます。PV Elite は、アメリカ土木学会 (ASCE)、建築基準 (UBC)、カナダ国家建築基準 (NBC)、インド国家建築基準など多くの規格のうちから設定された基準に従って活荷重を生成できます。風荷重は風圧分布としてユーザーが直接指定することもできます。PV Elite は、活荷重に対してのみこれらの規格を参照します。ASME Section VIII あるいは PD 5500 の規定を他のすべての計算で適用しています。次の画面では、デフォルトの規格で要求されるデータを示しています。PV Elite は、これらの基準で活荷重の大きさと容器の各要素に働く曲げモーメントの大きさを決定します。

要素、詳細、全体データを入力し、データのチェックを行った後で、モデル全体のチェック処理と解析に進みます。