Calculation Method (計算手法) として WRC 107/537、Load Convention System (荷重座標系) として Local (局所)を選択した場合に次のオプションを入力します。Local (局所) は容器の方向に依存しない利点を持っています。ソフトウェアは、持続荷重 (sustained)、熱伸びによる荷重 (expansion)、短期荷重 (occasional) による応力を計算し、許容応力と比較します。
次の荷重セットについてデータを入力できます:
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Sustained - (SUS) 1次荷重で、代表的には、重量 + 圧力 + 機械的荷重
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Expansion - (EXP) 2次荷重で、熱伸びによる荷重
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Occasional - (OCC) 短期荷重で、風荷重、地震荷重、ウォーターハンマー
次の WRC 107/537 の荷重/モーメント座標が cylindrical (円筒胴) 容器に使われます:
P - Radial force (半径方向荷重) |
次の WRC 107/537 の荷重/モーメント座標が spherical (球形) 容器:
P - Radial force (半径方向荷重) |
オプションとして、ノズルが球形鏡板上にある場合に最も安全側の結果を得たい場合は、V1、M1、V2、M2 の個々の成分値を定義しないでください。代わりに次を使用できます:
V1 = 0.5(V12 + V22), せん断応力の計算結果
M1 = 0.5(M12 + M22), モーメントの計算結果
Occasional Press Difference
システムのピーク圧力とシステム設計圧力の間の 差 を入力します。通常、この値は正の値かゼロです。この値はシステムの設計圧力に重ね合わされて短期荷重による 1次膜応力を計算します。同様に、Include Pressure Thrust (圧力による推力を考慮) を選択すると、差圧の付加的な推力がノズル半径荷重に考慮されます。
Include Pressure Thrust
ノズルの軸方向荷重に内圧推力 (P*A) を含める場合に選択します。
Use Division 2 Stress Indices
ASME 規格 Sec. VIII Div. 2 Table AD-560.7 (2010年版ではPart 5 DESIGN BY ANALYSIS REQUIREMENTS) に記載されている圧力応力指数を考慮する場合に選択します。この値は、疲労解析の場合に のみ 使われます。疲労の影響を考慮すべきかどうかは、ASME 規格 VIII Div.2 paragraph AD-160 (2010年版ではPart 5 DESIGN BY ANALYSIS REQUIREMENTS) を参照してください。この係数は、内圧によるピーク応力強さの推定に使用されます。
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Use Kn and Kb (to find SCF) を選択し、解析に外力によるピーク応力強さを考慮します。 通常の弾性解析では、このオプションあるいは Use Kn and Kb (to find SCF). を使用しません。
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ソフトウェアは Section VIII Div.2 Appendix 4 と 5 (2010年版ではPart 5 DESIGN BY ANALYSIS REQUIREMENTS) に規定する完全な疲労解析は行い ません。その代わりに、ピーク応力強さが疲労の影響を検討できるようにレポートされます。
Use WRC 368
WRC 368 に従って胴とノズルの圧力による応力を計算します。WRC 368 は圧力と内圧推力による胴とノズルのような円筒と円筒の接合部の応力を計算する方法を用意しています。
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WRC 368 と WRC 107/297 とを同時に使っても、圧力と外力の組合せ応力を正確には計算できません。したがって、接続部の種類が丸であって外力が作用しない場合にのみ、このオプションは有効です。
Use Kn and Kb (to find SCF)
疲労解析で、WRC 107/537 Appendix B の応力集中係数 (Kn と Kb) を含む場合に選択します。疲労解析を行うときに のみ この値は有効です。疲労の影響を考慮すべきかどうかは、ASME 規格 VIII Div.2 paragraph AD-160 (2010年版ではPart 5 DESIGN BY ANALYSIS REQUIREMENTS) を参照してください。また、Fillet Radius Nozzle (ノズルのすみ肉半径) あるいは Fillet Radius Pad (補強板のすみ肉半径) の値を入力します。
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Include Pressure Stress Indices per Div. 2? (Div.2による圧力による応力指数を含めるか) を選択して、解析に内圧によるピーク応力強さを含めます。
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通常の弾性解析では、このオプションあるいは Use Division 2 Stress Indices (Div.2の応力指数を使う) を選択しません。
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ソフトウェアは Section VIII Div.2 Appendix 4 と 5 (2010年版ではPart 5 DESIGN BY ANALYSIS REQUIREMENTS) に規定する完全な疲労解析は行い ません。その代わりに、ピーク応力強さが疲労の影響を検討できるようにレポートされます。
Fillet Radius Nozzle
ノズルと容器胴のすみ肉半径を入力します。ソフトウェアはこの値を使って WRC 107 報告書の Appendix B によって応力集中係数 Kn と Kb を計算します。Kn に対して 0 、Kb は 1.0 になります。
Fillet Radius Pad
補強板と容器胴のすみ肉半径を入力します。ソフトウェアはこの値を使って WRC 107 報告書の Appendix B によって、容器/補強板交差部の応力集中係数 Kn と Kb を計算します。Kn に対して 0 、Kb は 1.0 になります。