このセクションでは、スプリングハンガー設計を行って CAESAR II モデルを作成する方法を説明します。
ハンガーを定義する方法についての詳細は、CAESAR II ユーザーズガイド の 境界条件 (Boundary Conditions) セクション ハンガー (Hangers) を参照してください。CAESAR II がどのようにハンガーを選定するかの詳細は、ハンガー設計アルゴリズム (Hanger Sizing Algorithm) を参照してください。 CAESAR II ユーザーズガイド の Technical Discussions セクションにあります。
ハンガー設計の基礎 (Hanger Design Basics)
基本配管入力 (Classic Piping Input) ダイアログから モデル (Model) > ハンガー設計制御データ (Hanger Design Control Data) を選択して、モデルのハンガー設計に関するパラメータを入力します。ハンガー制御オプションのデフォルト値は、以下のとおりです。各項目の詳細な説明は、CAESAR II ユーザーズガイド を参照してください。
ハンガーテーブル (Hanger Table) ボックスに表示されるデフォルト値を設定するには、環境設定 (Configuration Editor) > Database Definitions (データベース設定) の Default Spring Hanger Table (デフォルトのスプリングハンガーテーブル) 設定で指定します。
基本配管入力 (Classic Piping Input) ダイアログの ハンガー (Hanger) をダブルクリックして、節点のスプリングハンガーデータを定義します。
CAESAR II は無負荷状態での推奨されるスプリングハンガーを検出すると、警告を表示してこの位置のハンガーを選定しません。ユーザーはこの推奨されるハンガー位置をモデルから削除して警告をなくすことができます。
ハンガー設計の推奨事項 (Hanger Design Recommendations)
支持した荷重ケースで、ハンガー周りの配管の剛性とハンガー位置での拘束が、お互いに悪影響を及ぼし合うような場合があります。このような場合には、望ましい結果にはなりません。支持した荷重ケースで剛性を低下させると、このような荷重配分の問題が解消されます。剛性のデフォルトは 1.0E12 です。50,000 から 75,000 の値が、配管系を剛な悪影響をいくぶん緩和し、荷重を適正に配分してくれるでしょう。ツール (Tools) > 環境設定 (Configure/Setup) > Computational Control (計算制御) の Hanger Default Restraint Stiffness (ハンガー設計における拘束のデフォルト) 設定で、ハンガーの拘束重量荷重の計算に使用する値をユーザーが定義できます。.
運転荷重ケースでのハンガートラベル (自由熱伸びケース) は、ハンガー位置でスプリングの剛性を無視して解析できますし、その位置での選定したスプリングの剛性を考慮して解析することもできます。後のケースでは、スプリングを対話形式で選択することができます。
ツール (Tools) > 環境設定 (Configure/Setup) > Computational Control (計算制御) の Include Spring Hanger Stiffness in Hanger OPE Travel Cases (ハンガー運転トラベルケースでのスプリング剛性の考慮) で、ソフトウェアがスプリングハンガーをどの方法で設計するかをユーザーが指定できます。ハンガートラベルの運転荷重 (Operating Case for Hanger Travel) は、技術的に正確な結果となりますが、収束の問題を生じる可能性があります。そのため、後のケースではコールド時のハンガー荷重は解析レポートのハンガーコールド荷重を調整する必要があります。