独立したサポートの地震力の動的解析 (Dynamic Analysis of Independent Support Earthquake Excitation - CRYNOS) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

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日本語
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CAESAR II
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Reference Data
CAESAR II Version
13

この例題では、B31.3に準拠する、地上と建屋で支持された低温配管について、独立したサポートの地震力の動的解析を、地上、建屋、および包括スペクトルを用いて行う方法を説明します。 ここでは、2つの解析を行います。配管サポート、および構造部鋼材を剛としたケースと、構造部鋼材の剛性を構造物のフレーム解析により考慮したケースです。 最終的に、2つの解析結果を比較します。 設計条件は次の通りとします:

  • 雰囲気温度: 100°F

  • 運転温度: -59°F

  • 配管: 8-inches Sch 10S

  • 断熱材: 4-inches 22.3 lb/cu feet

  • 流体密度: 0.232 SG

  • 鋼材(柱): W14x82

  • 鋼材(梁): W10x12

配管系モデルのアイソメ図を示します。 図では、配管、配管サポートと構造部鋼材フレームを示しています。

.

このモデルに適用されている加振スペクトルは次の表の通りです:

地上での応答スペクトル (Ground Response Spectra Ground Response)

建屋での応答スペクトル (Building Response Spectra Building Response)

包括応答スペクトル (Envelope Response Spectra Envelope Response)

T sec

V in/sec

T sec

V in/sec

T sec

V in/sec

0.05

0.787

0.05

0.787

0.05

0.787

0.2

7.874

0.2

1.3

0.2

7.874

0.5

21.653

0.5

3.4

0.5

21.653

1

39.37

1

27.3

1

39.37

2

18.89

2

30.4

2

30.4

3.5

43.7

3.5

21.12

3.5

43.7

5

11.8

5

21.3

5

21.3

10

5.9

10

5.359

10

5.9

さまざまなスペクトルの特性については、独立したサポートの加振と一様なサポートの加振の違いについて検討することが理解を高めます。 これらの加振の方法は次の図のようになります。

構造物鋼材のサポートを含めた解析では、配管系に構造物鋼材を含めてモデル化します。 環境設定 > 構造物モデルの取り込み (Environment > Include Structural Input Files) をクリックします。 構造物鋼材の入力データは以下のようになります:

SECID=1, W14 X 82; COLUMN CROSS SECTION

SECID=2, W10 X 12; BEAM CROSS SECTION

MATID=1, YM=29E6 POIS=0.3 G=11E6 DENS=0.283

DEFAULT SECID=1

ANGLE=90

EDIM 1038 1039 DY=15-0; DEFINE ALL COLUMNS

EDIM 1043 1044 DY=15-0

EDIM 1048 1049 DY=15-0

EDIM 1053 1054 DY=15-0

DEFAULT SECID=2

ANGLE=0

EDIM 1039 1040 DZ=-2-0;DEFINE ALL BEAMS

EDIM 1044 1045 DZ=-2-0

EDIM 1054 1055 DZ=-2-0

FIX 1038 ALL

FIX 1043 ALL

FIX 1048 ALL

FIX 1053 ALL_

この例題の動的入力データは、次のようになります:

詳細な動的入力データは次の 4つの図のようになります。




一様なサポート加振の解析結果については結果のみを示しています。 構造物鋼材の有無でのモデルによる解析結果を比較します。 2つのモデルでの結果を次に表形式で示します。


構造物鋼材を含む


構造物鋼材を含まない


構造物鋼材を含む


構造物鋼材を含まない


構造物鋼材を含む


構造物鋼材を含まない