まとめ (Conclusions) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
Search by Category
Reference Data
CAESAR II Version
13

配管応力は、ポンプ吐出ノズル荷重が許容値以内となったことを示しています。

容器荷重 (Vessel loads)

本チュートリアルには含まれていませんが、節点40 の容器ノズル荷重もチェックする必要があります。ポンプの荷重とは異なり、この荷重は決まった荷重制限と比較することはできません。この荷重は容器の局部応力に変換されて、ASME Section VIII, Division 2 で規定されるそれぞれの応力分類にしたがって評価されます。容器の局部応力の大まかなあらましは、まず、容器に接続する配管の規格によって定義された応力をチェックするということです。これらの応力がおよそ 6000psi 以下であれば、容器の応力は合格となります。節点40 での運転荷重、据付荷重、熱膨張荷重による最大応力は 2500psi 以下です。容器の応力は問題ないようです。

詳細な応力評価を行うには、Welding Research Council Bulletin 107 (WRC 107) によって、作用している荷重を局部応力に変換することができます。CAESAR II は荷重を WRC 107 の応力に変換する処理機能を用意しています。また、2番目の処理機能として、異なる応力分類 (1次一般膜応力強さ、局部膜応力強さ、1次局部膜応力強さ+1次曲げ応力、1次応力強さ+2次応力強さ) を組み合わせて設計許容限界と比較することができます。

モデルのバックアップ (Archiving)

最終的なレポートは、この設計変更に対して文書化を行います。入力リストは 基本配管入力 (Classic Piping Input) または 静的出力プロセッサ (Static Output Processor) から作成できます。この入力エコーにソフトウェアのデフォルト設定の現在の状態を含め、いくつかの入力プロットのハードコピーを取っておいてください。静的出力プロセッサ (Static Output Processor) からの構造解析と応力の結果は、現在の設計の妥当性を示すものです。

ファイル Tutor-B3.C2 および Caesar.cfg を圧縮保存して、CAESAR II 入力データ、荷重ケース定義、出力、ソフトウェアのデフォルト設定のコピーを保存します。CAESAR II の新しいバージョンに対応するには、圧縮保存したファイルを新しいバージョンに変換して、再解析を行う必要があります。これは主に新しい機能や規格の追加によって CAESAR II 内の変更によるものです。このような煩わしさを避けるために、既存の計算を表示するために古いバージョンのソフトウェアを使えるようにしておき、新しいジョブに対しては最新のバージョンをお使いください。