ポンプでの配管系荷重確認 (Review piping system loads on the pump) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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Reference Data
CAESAR II Version
13

ポンプに作用する荷重を評価する上で、最初の手順はポンプと荷重の情報を収集することから始めます。API 610 (10th Edition) では、ポンプに作用する荷重を2段階で評価します:

  • 個々のノズル荷重を評価

  • ポンプケーシングに対するノズルの組み合わせ荷重を評価

吸込みノズルと吐出ノズルは、ノズルの軸とサイズごとに許容荷重が規定されています。ソフトウェアは、X、Y、Z軸の荷重成分、合成荷重、モーメントをチェックします。さらに、ポンプとモーターのアライメントを保持するために、ソフトウェアはポンプに作用するすべての荷重を基礎について合成し、許容値と比較して評価します。

機器ノズル評価 (Equipment Analysis) を使用した API-610 ポンプの解析では、吸込みおよび吐出ノズルのサイズ、位置、方向とそれぞれの荷重を入力します。プロセッサは荷重制限を提供します。このチュートリアルでは、ソフトウェアはすでに吐出ノズル荷重を計算済みです。したがって、ソフトウェアは吐出ノズルのみをチェックし、吸込みノズル制限や基礎でのノズル合成荷重の評価は行いません。

生産システムの解析では、一般的に吸込みノズルと吐出ノズルの両方の荷重を評価します。

たとえすべての荷重がわかっていなくても、ユーザーは 機器ノズル評価 (Equipment Analysis) のポンプに関する情報をすべて入力します。このポンプ、端部の吸込みノズル、上部の吐出ノズルの方向を下図に示します。2つのノズルは基礎を基準、すなわち軸の中心線と支持部の中心線の交点で寸法が決められています。駆動軸の中心線は、ポンプのローカルの X軸に沿っています。

吐出ノズルの荷重はチュートリアル A (Tutorial A) の静的解析出力を参照してください。吐出ノズルは解析での境界条件になっていますので、拘束レポートにノズル荷重が出力されています。節点5 の拘束での荷重とモーメントは吐出ノズルに作用する配管荷重を表しています。運転荷重、据付荷重ともに許容荷重以下であることを確認します。運転荷重と持続 (据付) 荷重の拘束一覧から、運転荷重が吐出ノズル評価に使用する支配的荷重であることがわかります。