CAESAR II での強制変位のある固定点に関するガイドラインは次のとおりです:
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節点に強制変位量のみを入力してください。
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変位とした節点には拘束または固定を指定しないでください。
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変形する固定点には、節点に 6つすべての自由度を定義してください。
変位ベクトルで自由度が定義されない空白のままでは、すべての荷重ケースで自由となります。
9つまでの異なった強制変位ベクトルを定義できます。
ゼロでない強制変位は、通常熱膨張の影響によるものです。その場合には、対応する熱荷重のケースとともに入力します。すなわち、W+P1+T1+D1 となります。 CAESAR II での推奨荷重ケースではこの操作を自動的に行います。
強制変位ベクトルを指定した節点の並進方向と回転方向の自由度は、次の場合にゼロとなります:
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荷重ケース番号として変位ベクトルを含まない荷重ケース
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荷重ケース番号として変位ベクトルを含む場合で、ゼロでない値を指定した荷重ケースがほかにある場合
たとえば、定義された強制変位の荷重ケースが W+P1+T1+D1 (OPE) である場合には、これらの強制変位が使われますが、荷重ケースが W+P1 (SUS) である場合には、これらの強制変位はゼロとなります。
いったん強制変位ベクトルの自由度が固定されると、その節点は、他の強制変位ベクトルで自由になることはありません。
変位ボックスを空白にして、デフォルト値をゼロとします。
強制変位を指定した固定点の図を次に示します。