まとめ (Conclusions) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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Reference Data
CAESAR II Version
13

配管応力の検証から、配管系は十分な肉厚を持ち、許容応力を満足する支持があることが示されました。同時に、熱膨張応力が許容される制限内にあることから、十分なフレキシビリティーがあることも示されました。システムの変位から熱膨張で不具合はないことを確認しました。

機器 (Equipment) 荷重

安全で健全な設計であるよう機器荷重もチェックされるべきです。節点5 のポンプ荷重は API 610規格 (アメリカ石油協会 一般石油精製用遠心ポンプ、American Petroleum Institute, Seventh Edition, February 1989) などで確認することができます。容器ノズルも許容される最大荷重限界と比較することができます。ノズル荷重はアメリカ溶接研究協会の協会報 (Welding Research Council Bulletins 107 - Local Stresses in Cylindrical Shells Due to External Loadings on Nozzles, WRC 107) あるいはその補足 (WRC 297) で局部応力に変換することができます。 これらの局部応力はASME 規格 ASME Section VIII Division 2 Appendix 4, Mandatory Design Based on Stress Analysis に定められた許容応力分類に従って応力評価を行うことができます。

これらの境界条件による荷重は配管のレイアウトに関係しますから、これらの荷重も併せて承認されなければ配管系として最終的に承認されたことにはなりません。これらの検証は チュートリアル B (Tutorial B) で説明されます。

モデルのバックアップ (Archiving)

最終的なレポートは、この設計変更に対して文書化を行います。入力リストは 基本配管入力 (Classic Piping Input) または 静的出力プロセッサ (Static Output Processor) から作成できます。この入力エコーにソフトウェアのデフォルト設定の現在の状態を含め、いくつかの入力プロットのハードコピーを取っておいてください。静的出力プロセッサ (Static Output Processor) からの構造解析と応力の結果は、現在の設計の妥当性を示すものです。

ファイル Tutor-A.C2 および Caesar.cfg を圧縮保存して、CAESAR II 入力データ、荷重ケース定義、出力、ソフトウェアのデフォルト設定のコピーを保存します。CAESAR II の新しいバージョンに対応するには、圧縮保存したファイルを新しいバージョンに変換して、再解析を行う必要があります。これは主に新しい機能や規格の追加によって CAESAR II 内の変更によるものです。このような煩わしさを避けるために、古いバージョンのソフトウェアを使えるようにしておき、新しいジョブに対しては最新のバージョンをお使いください。