この例題では、ジャケット配管系の解析に用いられるモデリングのテクニックに関して説明します。 なるべく多くの異なる方法を示し、さまざまなシステムで応用がきくような解説とします。
解析を行う配管系を下図に示します。 この配管系は、8in. Sch 40 の原油配管で、12in. Sch40 のスチームのジャケット管となっています。 ポンプから弁までがフルジャケット配管で、弁から容器までは直管部のみがジャケットされています。 このジャケットの変化は通常のジャケット配管で用いられる 2つのタイプを代表しています。 コアの配管はスペーサーを介してジャケット管に支持されています。 スペーサーは、並進 2方向、すなわち管軸に直交する支持となります。 このジャケット配管系のスペーサーは、それぞれのエルボの溶接線に位置し、直管部では最大 6フィートの間隔で設置されています。 また、ジャケット配管とコアの配管は低炭素鋼で製作されています。
ジャケット管とコアの配管が異なる材質の場合もあります。 この場合は、コアの配管とジャケット管の熱伸びが異なるため、十分に注意してモデル化を行う必要があります。 不適切な軸拘束は、非常に大きな荷重が配管内部で発生します。