ベローの軸直角方向の剛性を計算します。たわみ長さ、あるいはベロー山の長さは、伸縮継手のカタログでは示されていません。一覧表示されている長さは、フランジ継手、あるいは管端での剛体要素を含んでいます。せん断方向の剛性はたわみ長さをもとにしていますので、たわみ長さがわかっていなければなりません。カタログからこの値を簡単に導き出すには、ベローの山数が増すことによって全長が長くなることによる増加を検討すればすみます。すべての山が同じ長さの場合には、この長さの増加は全たわみ長さの計算に用いることができます。
次の例では、4山の伸縮継ぎ手の全長は 8インチで、8山の伸縮継ぎ手の全長は 12インチになります。このことから、4山の増加は 4インチの増加になり、12山の全長は 12インチになります。このことは、剛体の端部は 4、8、12山のいずれにおいても 4インチであることも示しています。
Deff = (4Aeff/p)1/2 = 10.0 in.
KTR = (3/2) (KAX) (Deff/L)2
L = フレキシブル ベロー山長さ = 12 in.
KTR = (3/2) (850) (10.0/12.0)2
= 885.4 lb/in.
重量のない剛体要素 (タイロッド):
CAESAR II で伸縮継手のばね部分をモデル化します。節点29 と 30 の間の回転拘束が 2つのフランジの平行度を保ちます。3つ以上のタイロッドを想定しています。このフィールドで、伸縮継手の周りの 4つの点にあるタイロッドがフランジの平行度を保ちます。
フランジ継手とタイロッドは水平変位に対して平行四辺形を構成しています。