モデリング案 (Modeling Plan) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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Reference Data
CAESAR II Version
13

最初のステップは、どのようなモデル化をすれば、入力を作成するのにもっと効率的であるかを考えること、そしてさらに重要なことは解析結果をどのようにしたら確実に検証できるか考えることにあります。 解析結果を確実に検証できる方法を決めたら、入力節点番号のスキームができあがります。 入力節点番号のスキームに従って、回転、複製、そして取り込みオプションを駆使してモデル化を行います。

この例では、コアの配管は節点番号を 1000 から 1999 までとし、ジャケット管は節点番号を 2000 から始めます。そして、コアの配管とジャケット管の同じ位置には、同じベースの節点番号になるようにします。すなわち、コアの配管とジャケット管は同じ位置では、節点番号は 1110 と 2110 のようにします。 このようにして、1つのシステムを作成し、入力プリプロセッサの複製やオプション取り込みによって、他のシステムを作成しやすくします。 グラフィックス機能の 範囲 (Range) コマンドを利用し、モデルを節点1999 で区切ることによって、システムを個別に表示することもできます。 この番号付けスキームによって、解析結果の出力を調べる際にも、どの節点番号がコアの配管かジャケット管かを容易に判別できます。

小さな配管系のモデルでは、このような操作は不必要かもしれませんが、節点番号の範囲付けはモデルの部分を区別するのに便利です。 この考え方を具体的に示すと、次の拘束が節点番号に置くことができます。 地上の配管は節点番号を 100-400 とし、次の高さの配管は 500-900 とします。 このようにすると、節点1110 はコアの配管で地上にあることがわかり、また、節点2250 はジャケット管で 2番目の高さにあることがわかります。 配管系の外部のサポートの位置を示すために、節点番号は 5 で終わるようにします。他の節点は 10 の倍数とします。同様な節点番号のスキームが分岐とヘッダーを区別するのに用いられるでしょうし、構造物からの配管、さまざまなサイズの配管などを区別するのに使用できます。 最初のモデル化にあたって、明確なプランを作ることが、入力チェックを容易にし、さらに出力の検証を容易にします。 たとえば、このシステムの入力を確認して、節点1530 のスプリングハンガーがあったとします。 1000番台の節点はコアの配管であることから、スプリングハンガーを使うことはないので、エラーであることがわかります。 さらに、サポートの節点番号は 5番で終わるはずです。