複式ジンバル (Dual Gimbal) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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Reference Data
CAESAR II Version
13

複式のジンバルベローは、2つの回転のみを許容するジンバルベローが直列で配管系に据付けられます。2つ、あるいは 3つの回転のみを許容するジンバルベローは、ともに横方向の、あるいは軸方向の変位を吸収します。

配管系のフレキシビリティ ソフトウェアでは、可能な変形のうち軸方向の成分を正しくモデル化することは不可能です。なぜならば、伸縮継手の大きな回転変形を解析する必要があるからです。

1つの回転変形のみを許容するジンバルベローは、常に他のジンバルベローとセットで用いられます。セットで用いることで横変位を吸収することがきます。

ジンバルベローは、内圧推力に抵抗できるように設計します。ジンバルベローの設計荷重には内圧推力があることをメーカーは理解していなければなりません。個々の回転のみを許容するジンバルベローは、長さゼロの並進方向、およびねじりが剛なベローとして定義します。曲げ剛性は、メーカーカタログ値の曲げ剛性の値になります。

次の例に示すような 8-7 の隣り合うジンバルベローの最小必要長さ L は、回転角度と吸収すべき変位量、外径、継手の山数の関数となります。次の例は、2個の回転のみを許容するジンバルで構成される複式ジンバルです。それぞれの曲げ剛性は 490.0-inches lb./deg. になります。

2つの伸縮継手は同じ剛性を持ちます。したがって、ここでは 1つだけ示しています。