本章では、新しいインターフェイスの最も重要な機能について解説し、次にモデル作成に必要な手順をステップごとに紹介していきます。 ここでは、データ入力のすべてについて解説はしませんが、基本的な事柄を理解できるよう十分な情報を提供しています。このドキュメントに記載されていない項目についての詳細は、PV Elite のドキュメントを参照してください。
PV Elite のメインウィンドウは複数のインターフェイス要素で構成されています。
(1) - クイック アクセス ツールバー
Redo
Undo で取り消した操作を再度実行します。
Undo
前のコマンドを取り消して元に戻します。CTRL+Z でも同じ操作ができます。
Customize Quick Access Toolbar
クイックアクセスツールバー、リボン、3D Graphics ツールバー に表示するボタンをカスタマイズできます。
(2) - リボン
タブと各タブ内のパネルで構成されたコマンドのグループ。
(3) - File (ファイル) パネル
PV Elite ファイルを作成、開く、保存するコマンドがあります。
(4) - Elements (要素) パネル
容器作成に使用する要素のコマンドがあります。
(5) - Details (部品) パネル
容器の要素に追加する部品のコマンドがあります。
PV Elite は容器を構成する要素 — 鏡、円筒胴、円錐胴、本体フランジ、スカート— さらにこれらの要素の部品を分解して表します。 上の画面では、グラフィック画面 (13) にある 1つの要素を定義するデータ (11) が示されています。From Node (節点) と To Node (節点) を除いて、データはすべての容器の板厚計算に使われます。From Node と To Node の入力は、個々の要素を完全な容器に組み立てるために必要で、PV Elite で自動的に設定されます。設計と解析ですべての死荷重と活荷重を検討するのであれば、組み立てられた完全な容器である必要があります。しかし、ソフトウェアは容器全体を組み立てなくても部品の板厚計算を行うことができます。
画面は 2つないし 3つの領域で構成されています - Element Data (要素データ) の表部分 (11)、必要に応じて表示される Element Additional Data (要素付加データ) の表部分 (12)、容器全体モデルの現段階のイメージあるいは現在の要素を表示するグラフィック部分 (13) です。ステータスバー (17) が画面下にあり、要素の数、現在の要素の位置と方向、現在の要素に対する簡単な内圧計算結果が表示されます。
データ領域 (11) と (12) をクリックして、Tab キーで入力セルに移動し、ハイライトして制御することができます。ほとんどの要素データ領域で、Enter キーを押してデータを登録し、次のフィールドに移動できます。例外はコンボボックスで矢印をクリックすることで、これにより有効な選択項目を表示できます。ソフトウェア全体を通して、F1 キーでハイライトしたデータ項目のヘルプを表示します。これらの画面制御に習熟したら、マウスとキーコマンド操作の組み合わせで最も効率的にソフトウェアを使うことができます。
PV Elite の一部のデータは、データグリッド (11) と (12) で制御します。Inside Diameter (内径) のようなデータを入力するには、データテキストをマウスでクリックして、値を入力します。カーソルは、入力が開始するまで英数字上で点滅することはありません。データを入力したら、Enter または Tab キーで次に進みます。矢印キーでも入力フィールド間を移動できます。
マウスの右ボタンを用いて、機器グラフィックス上で容器詳細を選択します。入力セルの右端にコンボボックスの下矢印ボタンがあります。
3D ビュー (13) がアクティブであれば、さらにいくつかのキー操作ができます。ハイライトされている要素がなければ、PgUp/PgDn/Home/End の文字がグラフィックス領域の下に表示されます。これは、これらのキーがアクティブであることを示します。グラフィックス領域のイメージは、機器モデルの要素の現在の入力状態とこれらの要素詳細を示しています。2D ビューと 3D ビューは画面下のタブ (16) で切り替えできます。
2D ビューがアクティブであれば、要素の 1つがハイライトされます。Element Data (要素データ) および Element Additional Data (要素付加データ) セクション (11) と (12) でこの要素を定義します。Page Up あるいは Page Down キーを押すことで、容器の 1つ前あるいは後の要素をハイライトします。Home と End キーで、容器の最初または最後の要素をハイライトできます。マウスの左ボタンクリックで要素を選択して、ハイライトすることもできます。要素をハイライトさせると、要素の詳細情報にアクセスできます。既存の詳細イメージを表示するには、マウスの右ボタンをクリックします。現在の要素に部品を追加するには、Details パネル (5) にある適切な項目をクリックして、必要なデータを入力します。
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では、下図のような 3つのパーツから成るシンプルな縦型容器を作成しましょう:
PV Elite での容器はボトムからトップに作成されます。あるいは、横置き容器であれば左から右に作成されます。 横置き容器については後で説明します。このように容器が作成されます: