結果 (厚肉継手) - PV Elite - Help - Hexagon

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日本語
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PV Elite
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Thick Joint モジュール解析における 3つのもっとも重要な結果は、継手のばね定数、継手の応力と繰り返し寿命です。これらについて次に説明します。

Spring Constant (ばね定数)

ソフトウェアは継手の変形は計算しません。その代わり、継手のばね定数を計算します。Tubesheet モジュール、あるいはその他で熱交換器の継手の影響を検討することができます。

Stresses (応力)

ソフトウェアは伸縮継手と付属物円筒の子午線方向の曲げと膜応力の合成を計算します。ASME, Section VIII, Division 1, Appendix 5 に従って、この応力は KS に制限されます。ここで、円環や円筒胴などの平らな断面では K は 1.5 になります。内部と外部のトーラスあるいは鋭い不連続部では 3.0 になります。S は伸縮継手材料の運転温度での基本許容応力です。この応力制限は、内圧による応力のみに適用されることに注意してください。変形による応力は、応力そのものではなく疲労の観点から制限されます。こうして、ソフトウェアはシェル側の圧力ケースに対して許容の膜+曲げ応力を出力します。

Cycle Life (サイクル寿命)

ASME 規格 Section VIII, Division 1, Appendix CC の規則に従って、継手の繰り返し寿命が解析されます。3xx 系のオーステナイト鋼、ニッケルクロム合金鋼、ニッケルクロム合金鋼、ニッケル銅合金鋼に対して、繰り返し寿命の式は次のようになります:

N < [(2.2)/(( 14.2*Kg*Sn)/Eb - 0.03 )]^2.17

炭素鋼と低合金鋼、4xx 系のオーステナイト鋼と高合金鋼に対して、繰り返し寿命の式は次のようになります:

N < [(2.0)/(( 15*Kg*Sn)/Eb - 0.011 )]^2.17

ここで:

Kg = 局部厚さ変動、溶接形状と他の表面状態に対する形状に関する応力集中係数を考慮した疲労強度低減係数です。Kg の範囲は 1.0 <= Kg <= 4.0 で、円滑な形状である最小値から 90度の溶接不連続とすみ肉溶接での最大値の範囲となります。プログラムはナックル半径が伸縮継手の厚さの 3倍を超えていれば、Kg を 1.0 とします。

Sn = たわみ性要素の圧力と変位による繰り返し子午線方向の膜と曲げ応力の合成範囲の最大値です。

Eb = 設計温度での縦弾性係数です。ソフトウェアは、ユーザーの定義した外圧チャートから縦弾性係数と材料タイプを決定します。