CAESAR II Version 9.00 変更と機能追加 (10/16) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

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日本語
Product
CAESAR II
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ヘルプ
CAESAR II Version
13

技術的な変更点

  • CAESAR II で OpenGL ドライバーを使用するように設定されている場合に問題があるため、オンラインヘルプの Search タブを無効にしました。CAESAR II 環境設定 (Configuration Editor)Graphics Settings > Miscellaneous Options > Video DriverDirect 3D に変更することができます。Direct 3D ドライバーを使用するように設定している場合、Smart Support から検索タブが有効なヘルプファイル (英語版) をダウンロードしてこれを表示するようにできます。

配管および機器規格の更新

  • ASME B31.4 2009、B31.4 2012、B31.4 2016 を含む最新の ASME B31.4 規格に更新しました。次の変更および改良が含まれます:

    • Material Database Editor で B31.4 規格に適用可能な材料を更新しました。

    • 基本配管入力 (Piping Input) モジュールの 許容応力 (Allowable Stress) タブに、B31.4 および B31.4 Ch XI に対しては許容応力指標 (Allowable Stress Indicator) オプションを、B31.4 Ch IX に対しては設計係数 (Design Factor) およびフープ応力係数 (Hoop Stress) オプションを追加しました。

    • B31.4 規格に含まれるようになったため、B31.11 (Slury Transportation Piping Systems) 配管規格は削除されました。

    • 配管要素の拘束/非拘束状況を CAESAR II が自動的に決定するか、ユーザーが指定するかのオプションが追加されました。ソフトウェアは自動決定をデフォルトとします。

  • EN-13480 Creep 規格を使用したクリープ条件の評価を追加しました。次の改良が含まれます:

    • EN-13480 高温クリープ規格に対応するために 材料データベース編集 (Material Database Editor) を拡張して、既存の 100k hours の材料特性に加えて 200k hours を追加しました。クリープ条件評価の詳細は、ユーザーズガイドの技術詳細説明 (Technical Discussion) を参照してください。

    • 静的解析 - 荷重ケースエディタ (Static Analysis - Load Case Editor)クリープ (Creep) (CRP) 応力タイプを追加しました。ソフトウェアが荷重ケースを推奨する場合には CRP 応力タイプは含まれていません。

  • 石油・ガス配管ラインのカナダ規格 Z662 および Z662 Chapter 11 の2015年6月版に対応しました。

  • 加熱炉の機器規格である API-560 の 5th Edition 2016年2月版に対応しました。

配管系入力 (Piping Input)

  • 既存の WRC 297API 650PD 5500ノズルたわみ性 (Nozzle Flex) タイプに加えて、新たにユーザー定義のノズルたわみ性 カスタム (Custom) タイプを追加しました。カスタム (Custom) ノズルタイプには、軸 (Axial) (半径方向荷重)、面内曲げ (In-Plane Bending)面外曲げ (Out-of-Plane Bending)ねじり (Torsional) (モーメント) のユーザ定義のノズル剛性値が含まれます。使いやすさを改良するために ノズル (Nozzles) 補助パネルには多くの変更が加えられています。

  • グラフィックス画面で、拘束の右クリックで表示されるコンテクストメニューに機能を追加しました。拘束 > 拘束の挿入 (Restraint > Insert Restraint) オプションでは、要素を右クリックし、一回の操作で要素を分割して拘束を挿入するか、既存の節点に拘束を挿入することができます。新たな 拘束の挿入 (Insert Restraint) ダイアログで、節点からの距離のような拘束のオプションを定義することもできます。

  • モデル > 分割 (Model > Break) を選択、または右クリックして 要素 > 要素の分割 (Element > Break Element) を選択して表示される 要素で分割 (Break at Element) ダイアログを改良しました。ソフトウェアは 1つの節点の挿入 (Insert Single Node) オプションで中間点の節点番号と距離を自動的に表示します。有効な中間点の節点番号が存在しない場合、次に使用可能な節点番号をデフォルトとします。

  • わかりやすくするため、変位 (Displacements) グリッドにフリー (free) か 固定 (fixed) かを表示します。DOF を固定 (Fix DOFs) オプションは未設定の自由度に固定の値 0.0 を適用します。

  • さらに使いやすくするために 距離 (Distance) ダイアログを強化しました。計測方法 (Measure Method) として 原点から選択した要素まで (Origin and Selected Element) を選択すると、ユーザーが 距離 (Distance) ダイアログを使用している間、距離 (Distance) ダイアログは選択した 計測方法 (Measure Method) オプションのままになります。

荷重ケース編集 (Load Case Editor)

  • 静的解析 - 荷重ケースエディタ (Static Analysis - Load Case Editor) に荷重ケースのすべての内容をコピー&貼り付けする機能を追加しました。

  • 荷重ケースエディタの リスト (List) ビューで複数の荷重ケースを選択できるようにして、グループ編集 (Group Edit) ビューに切り替えても選択を残すようにしました。

  • 静的解析 - 荷重ケースエディタ (Static Analysis - Load Case Editor)クリープ (Creep) (CRP) 応力タイプを追加しました。

3D モデル/グラフィックス (3D Model/Graphics)

  • オプション > 節点番号 (Options > Node Numbers) を使った場合に、ビューを回転しても節点番号を配管要素の前に表示します。これまで要素と共に節点番号が回転され、配管要素によって隠れてしまうケースがありました。

  • オプション > 拘束 (Options > Restraints) を使用すると、LIM 拘束 (axial limit stops) のシンボルは管の外側に表示され、表示したままになります。

  • モデルに長さゼロの伸縮継手のシンボルを追加しました。

  • オプション > 変位 (Options > Displacements) または オプション > 荷重 (Options > Forces) を選択すると、変位、回転、荷重、モーメントがベクトルを表す矢印で表示されます。デフォルトの色と矢印の大きさは、環境設定 (Configuration Editor)Graphics Settings または プロット特性 (Plot Properties) で変更できます。

  • オプション > 変位 (Options > Displacements) を使用して、接続節点 (CNode) の変位を矢印で表示します。

ユーザインターフェイス (User Interface)

  • CAESAR II のメイン画面にニュースチャンネルを追加しました。ここで、製品のバージョン情報、開催予定のイベント、製品トレーニング日程、開催予定のウェビナーを確認できます。

統合化 (Integration)

  • 使いやすくするために データ転送ウィザード (Data Export Wizard) での個別のフレキシブルノズルの Input Export オプションをひとつの ノズルたわみ性 (Flexible Nozzles) オプションに統合しました。

  • データ転送ウィザードを利用して Microsoft Access に出力されるファイルに新たに LCASE_NAME カラムを追加することで、データ転送ウィザード (Data Export Wizard) (ODBC) 使用時の Smart 3D とのインテグレーションを改良しました。.mdb フォーマットに出力すると、出力されたファイルに荷重ケース名 (LCASE_NAME カラム) が表示され、ユーザーの荷重ケースを判別しやすくなります。

ドキュメント/ヘルプ (Documentation/Help)

  • CAESAR II ユーザーズガイド配管系入力リファレンス (Piping Input Reference) セクションの 拘束 (Restraints) を更新しました。判別しやすくするために各拘束タイプの図を追加しました。

  • CAESAR II ユーザーズガイド全体座標 (Global Coordinates) セクションを改良しました。局所座標系と全体座標系が混乱することをなくすために、局所座標系は a, b, c としてユーザーズガイドに記載しました。

  • ヘルプ閲覧時に見つけやすくするために、リボンやメニューの位置のようなナビゲーション情報をコマンドの説明に追加しました。

  • CAESAR II アプリケーションガイドヒンジベロー (Hinged Joint) セクションを更新しました。ヒンジベローをモデル化するために必要なすべてのコンポーネントを含むように ヒンジベロー モデル の図を更新しました。

  • ドキュメントの一部のフォーマットを最新の Intergraph PP&M 標準に合わせて更新しました。フィールド プロパティ フォーマットの空白やインデントの追加を含みます。

  • 最新の Intergraph PP&M 標準に合わせて、CAESAR II 2017 readme ドキュメントを .pdf フォーマットに変換しました。

  • 機器および補助 (Equipment and Auxiliary) モジュールで F1 を押した際にメインの CAESAR II ヘルプファイル (C2ug.chm) が表示されるように更新しました。これまで、これらのモジュールはテキストベースのヘルプ ダイアログが表示されていました。