BS-6399-2 British 風荷重規格のオプションを指定します。
設計風荷重速度 (Design Wind Speed)
風速の設計値を指定します。この値は、地理的な位置と顧客、あるいは製造者標準に従います。Mile/Hr.で、いくつかの一般的な風速を示します。一般的な風速は、BS-6399-2 の Figure 6 に示されています。風速は、イギリスにのみ関連しています。風速は、一般的に 20m/sec から 31m/sec (44.7mph から 69.3mph)です。
風の設計圧力(すなわち荷重)は、速度の二乗に比例して増加するため、標準によって合理的に許可されている最小値を入力します。
サイト高さ (Site Elevation) - delta s
規格の Paragraph 2.2.2.2 に従って平均海面からサイトの高度を入力します。この値に Base Elevation (基礎高さ) を加算して容器の平均海面からの各部分の高さを計算します。たとえば、サイトの平均海面高さを 100m (328ft) とすると、容器は平均海面での風圧 (P) よりも大きい風圧を受けます。
対向建物高さ(障害物高さ) (Upwind Building Height (Obstruction Height)) - Ho
市街地での建物に対して、風上側の建物の平均高さを入力してください (建物は、配管に対して風を遮蔽します)。安全側に、この値はゼロとしてもかまいません。この場合、配管は風荷重の全部を受けることになります。Ho は配管要素に対して有効配管風高さ (He) を補正します。BS-6399-2 の Paragraph 1.7.3.3 を参照してください。
対向建物距離 (Upwind Building Spacing) - X
市街地での建物に対して、風上側の建物の平均間隔を入力してください (建物は、配管に対して風を遮蔽します)。建物が近接している場合、それらは風からのより大きな保護をもたらします。BS-6399-2 の Paragraph 1.7.3.3 を参照してください。
配管の場所 (Pipe Location)
国あるいは町で、システムが据え付けられる場所を指定します。BS-6399-2 factors の Table 4 の係数は、風速を修正します。配管のどんな要素にでも作用している最終的な風圧は、国あるいは町、そして効果的な高さ (He) に位置しているかにかかわらず、海岸からの距離によって決定されます。この表は、内部で計算される Sb を示します。
海岸線への距離 (Distance to Coastline)
キロメートルで、容器が海岸から配置されている距離を指定します。この距離は、修正された風速(Ve)に影響を与えます。BS-6399-2 factors の Table 4 の係数は、風速を修正します。容器のどんな要素にでも作用している最終的な風圧は、国あるいは町、そして効果的な高さ (He) に位置しているかにかかわらず、海岸からの距離によって決定されます。この表は、内部で計算される Sb を示します。
テーブル1からの係数 Kb (Factor Kb from Table 1) - Kb
BS6399 の Table 1 から得られる「建屋種類の係数 (Building-type factor) Kb」を指定します。次の 5つの値から 1つを選択します: 8、4、2、1、0.5。CAESAR II は、デフォルトとして 2 を設定しますが、他の値を選択することもできます。容器高さに基づいた、以下の Kb の制限に注意してください:
Kb |
最大容器全高さ |
---|---|
8 |
23 m (75.4 ft) |
4 |
75 m (246 ft) |
2 |
240 m (787 ft) |
1 |
300 m (984 ft) |
0.5 |
300 m (984 ft) |
75メートル以上のタワーを設計することはまれで、そして多くのことを考慮に入れる必要があります。
BS 6399 Table 1. 建屋種類の係数 Kb
8 |
溶接鋼材で被覆されていないフレーム |
4 |
ボルト構造鋼材と無筋コンクリートの被覆されていないフレーム |
2 |
門型倉庫と同形状の内壁の少ない軽量構造物 |
1 |
リフトおよび階段廻りにのみ構造壁のあるフレーム構造の建物 (たとえば、間仕切りのない、あるいは間仕切りの少ないオフィス建物) |
0.5 |
組構造壁で かつリフトおよび階段廻りに構造壁のあるフレーム構造の建物 (例えば、アパート) と組構造で木造骨組みの家 |
年発生確率 (Annual Probability Factor) - Q
一定期間、たとえば 50年間でのガストの高風速度の起こりうる最終的な発生確率 (Sp) を計算します。デフォルト値は Q = 0.02 です。規格では、50年間での平均再現の標準値を 0.02 としています。BS-6399-2 の Annex D に詳細な説明があります。
Q |
説明 |
---|---|
0.632 |
注意 1: 年間最頻値、最も起こりやすい年間の最大値です。(Sp = 0.749) |
0.227 |
注意 2: 運転限界値、限界制限として荷重の部分係数を f = 1.4、運転限界値として f = 1.0 とした値です。Sp = Sqrt(1 / 1.4) = 0.845. (Sp = 0.845) |
0.02 |
注意 3: 50年の平均繰り返し間隔に対応する、標準的な設計値です。(Sp = 1.000) |
0.0083 |
注意 4: 50年の平均繰り返し間隔に対応する、橋梁設計のリスクです。(Sp = 1.048) |
0.00574 |
注意 5: 荷重に対する標準部分係数に対する年間のリスクで、平均再現期間 1754年に対応します。限界制限 ?f = 1.4、風の再現に起因するすべてのリスクを逆解析した値です。(Sp = Sqrt(1.4)) |
0.001 |
注意 6: 10,000年の平均繰り返し間隔に対応する、原子力設備の設計リスクです。(Sp = 1.263) |
季節係数 (Seasonal Factor) - Ss
BS6399 の Paragraph 2.2.2.4 の記述では: 「...恒久的な建物と、6ヶ月以上の連続した期間の露出している建物のために、1.0の値を、Ssとして使用する必要があります。...」 PV Elite は、この理由によりデフォルトとして 1.0 を使用します。1.0 未満の値を推奨しません、あるいは研究にのみ使用してください。
方向係数 (Directional Factor) - Sd
BS6399 の Table 3 から得られます。タワーは、中心軸について対象なので、デフォルト値は、1.0 とされています。この値は、例外的な状況以外で減らさないことを推奨します。他の値については、Table 3 を参照してください。表内の値は、0.73 から 1.00 の範囲です。
管表面の種類 (Pipe Surface Type)
配管表面の状態を指定します。3つのオプションがあります: 1 なめらか (Smooth)、2 中程度の粗さ (Rough)、3 非常に粗い (Very Rough)
全風高さ (Total Wind Height)
建物または構造物の全体高さを指定します。CAESAR II はこれを風荷重の式で使用します。配管系では、配管系の最大高さを用いて検討します。この値の詳細は、風荷重規格を参照してください。