モデルの定義 (Defining a Model) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

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日本語
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CAESAR II
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CAESAR II Version
13

CAESAR II のデフォルト座標系 (Y 軸鉛直) を用いて、次の例のように要素を定義します。

このモデルでは、ほとんどの要素は非常に単純です:

  • 最初の要素 10-20 は全体座標の正の方向に 5フィートで定義されています。この要素でモデルが開始して原点としています。

  • 2番目の要素 20-30 は全体座標の正の Y方向に 5フィートで定義されています。この要素は最初の要素の端部から開始し、節点20 を共有しています。

  • 3番目の要素 30-40 は全体座標の負の Z軸に 5フィートで定義されています。図 8 では相対寸法が負であることに注意してください。要素を負の方向に定義する必要があります。

  • 4番目の要素 40-50 は全体座標の正の X軸と負の Y軸方向に進んでいます。この要素は右と下に勾配を持っていて、DX DY のフィールドに相対寸法で定義されています。これらの相対寸法が大きさを表しています。すなわち、この要素は 45度の傾きを持っています。

節点50 からモデルを継続して、多くの場合は要素の全長はわかりますが、同じ 45度の傾きで要素の長さから全体座標で相対寸法を入力するのは面倒です。これは 相対座標の編集 (Edit Deltas) ダイアログで DX フィールド横の 参照 (Browse) ボタンをクリックすることで実行できます。このダイアログを使って要素長さを入力することができ、現在の方向余弦をもとに全体座標系の適切な成分を自動的に計算します (前の要素の方向余弦がデフォルト) 。

CAESAR  II では、一様なスパンで定義される長い配管を入力する際の付属的な座標ツールを用意しています。要素の分割 (Element Break) オプションで、与えた節点増分で要素を等しい長さのセグメントに分割できます。

例では、モデルは相対寸法のみで定義されています。このような形でモデルを作成する場合には、モデルの最初の節点10 は全体座標で (0.0, 0.0, 0.0) となります。この仮定は1点、すなわちモデルに対して与える環境荷重を除いて許容されます。環境荷重の場合には、モデルの高さが環境荷重を決定するために重要なパラメーターになります。したがって、全体座標での高さを指定しなければなりません。モデルの開始節点を 座標表示/設定 (View/Set Coordinates) を使って指定でき、すべての座標は絶対座標で表示されます。開始節点の全体座標が指定されているかどうかにかかわらず、モデルの相対幾何形状は同じように表示されます。

モデルが定義されると、全体のシステム、あるいはシステムの一部に一連の操作を施すことができます。操作としては、次のようなものがあります:

  • モデルの移動は、モデルの開始節点の全体座標を指定して行うことができます。モデルが不連続な場合には、CAESAR  II はそれぞれのセグメントの最初の節点を指定するように問い合わせをします。

  • モデルの回転は、リスト (List) 処理を使って、あるいは リスト入力 (List Input) をクリックして行います。リスト (List) 処理はモデルをグリッドで表します。

    この処理のオプションは、モデルを、あるいはモデルの一部を 3つの軸のいずれかに対して指定した量だけ回転を行うことができます。たとえば、モデルを全体の Y軸に負の方向 -90度回転させた結果を次の図に示します。

  • モデルの複製は リスト (List) 処理を使って行います。すべてのモデル、あるいはモデルの一部を複製できます。