英国オフショア運転協会 (United Kingdom Offshore Operators Association) (UKOOA) のオフショアでの GRP の使用に関する規定と推奨事項は、多くの点で BS 7159 規格と類似しています。 配管の運転条件をより安全側に単純化して、計算を簡易にしている点が異なっています。 明確な応力の合成というよりも、軸と円周方向応力を理想化された包絡での合成を行い、破壊強度を算出しています。 この線図は次のようになります:
(sx / s-all)2 + shoop / shoop-all)2 - [sxshoop / (sx-allshoop-all)] ³ 1.0
ここで:
sx-all = 許容軸応力
shoop-all = 許容円周応力
規定は、安全側に線図の sa(0:1) で知られる sx-all と sx の2倍になる shoop の点 (配管が圧力のみを受けた状態) を結んだ線より下に制限をとっています。 この要求事項の暗黙の修正は、他に荷重のない場合の圧力による応力に対する安全率、標準では 2/ 3を与えていることになります。 これは、陽な形では次のようになります:
Pdes³ f1 f2 f3 LTHP
ここで:
Pdes = 許容設計圧力
f1 = 97.5% の下側信頼限界に対する安全率、通常は 0.85
f2 = システムの安全率、通常は 0.67
f3 = 機械的荷重作用後の残留許容値比
= 1 - (2 sab) / (r f1 LTHS)
sab = 機械的荷重による軸曲げ応力
r = sa(0:1) / sa(2:1)
sa(0:1) = 内圧が作用していない状態での長期軸方向引張り強度
sa(2:1) = 内圧が作用している状態での長期軸方向引張り強度
LTHS = 長期静水圧強度 (円周方向の許容値)
LTHP = 長期静水圧許容値
CAESAR II では、次のようにして計算しています:
規格応力 |
規格許容値 |
|
sab (f2 /r) + PDm / (4t) |
³ |
(f1 f2 LTHS) / 2.0 |
ここで:
P = 設計圧力
Dm = 配管平均外径
t = 配管肉厚
許容応力 (Allowable) 補助ダイアログで、f1 と LTHS の積を SH1、SH2、SH3 フィールドに入力してください。 r は、F1、F2、F3 フィールドに入力してください。 f2は Eff フィールドに入力してください。 BS 7159 で定義される温度減少係数 K は Fac フィールドに入力してください。 省略すると、デフォルトを 1.0 とします。 ベンドと分岐の K- と i-係数、曲げと圧力の応力は BS 7159 に準拠して計算されます。
UKOOA で使用する SIF の計算 (Calculate SIFs using UKOOA)
UKOOA は、SIF 計算は BS 7159 を参照しています。