TBK 5-6 で使用する圧力による剛性硬化計算 (Calculate pressure stiffening using TBK 5-6)
デフォルトで、圧力による剛性の硬化の影響を考慮します。 ユーザーは、圧力による剛性の硬化の影響を無効にする場合は、環境設定ファイルで Use Pressure Stiffening オプションを設定してください。Use Pressure Stiffening オプションで、内圧による応力集中係数 (SIF) を考慮することができます。
TBK 5-6 熱応力 (Expansion stress in TBK 5-6)
この規格では、応力計算で長手方向応力 F/A をデフォルトでは考慮しません。ユーザーは、環境設定ファイルで Add F/A In Stress オプションを設定することにより、軸荷重を規格応力に含めることができます。
規格では、圧力による長手方向応力を計算する際に周方向溶接効率 (Z) を用います。 この値は Eff で入力します。
BK 5-6 で使用するサイクルに対する低減係数計算 (Calculate cyclic reduction factor using TBK 5-6)
繰り返し応力範囲低減係数は、次の式で計算できます: F = (7000/Ne)0.2
ここで
Ne = 想定繰り返し数
F は 2.34 までの大きさとしていますが、熱膨張許容応力が Rm で決まる場合には、1.0 を超えてはならないと規定しています。
TBK 5-6 で使用するベンドと継手の応力集中係数 (Calculate SIFs for bends and intersections using TBK 5-6)
ベンドと継手の面内と面外の応力集中係数は同じです。
ノルウェー許容応力制限の計算 (Calculate the Norwegian allowable stress limits)
許容応力は次の式を用いて計算されます。
熱膨張応力に対する許容応力 = Sr + F2 - SSUS
持続応力に対する許容応力 = F2
短期荷重応力に対する許容応力 = Occ * F2
ここで:
Sr = |
1.25F1 + 0.25F2、Fr * Rs - F2、Fr (1.25 R1 + 0.25 R2) のいずれか小さい値。 後者は、オーステナイトステンレス鋼では 425°C、他の材料では 370°C の高い温度 |
F2 = |
熱間時許容応力 (Sh に入力されている) |
OCC |
環境設定による短期荷重係数 (デフォルトは 1.2) |
SSUS = |
持続応力 |
F1 = |
冷間時許容応力 (Sc に入力されている) |
Fr = |
繰り返し数に対する応力範囲低減係数 |
RS = |
7000回に対する許容応力 (規格 Table 10.2 による) |
R1 = |
F1、0.267 RM のいずれか小さい方 |
R2 = |
F2、0.367 RM のいずれか小さい方 |
Rm = |
常温での引っ張り強さ |
TBK 5-6 で使用する SIF 計算 (Calculate SIFs using TBK 5-6)
継手の種類 6 (クロッチコーナー半径を持つ分岐管)、7 (局部的に厚い分岐管)、13 (ナックルを持つ円錐レジューサ)、14 (ナックルのないレジューサ) の応力集中係数は、CAESAR II では用意されていませんので、ユーザーが数値を計算し入力してください。ノルウェー規格では、Appendix D で代替応力評価手法を示しています。CAESAR II ではこの手法を用意してはいません。
TBK 5-6 レジューサのデフォルト値 (TBK 5-6 reducer default values)
SIF は次の式で計算されます: 最大 2.0、あるいは 0.5 + 0.01*alpha* SQRT(D2/t2).
ここで:
D2 - 小径側の直径
t2 - 小径側の厚さ
alpha - レジューサーの円錐角度 (度)
TBK 5-6 たわみ係数のデフォルト値 (TBK 5-6 flexibility factor default value)
たわみ係数のデフォルト値は 1.0 です。