B31.8 2018年版と 2020年版に適用されます。
Chapter VIII では B31.8 のオフショアの要件について説明しています。
応力集中係数 (SIF)、たわみ係数、断面係数 (Stress intensification factors (SIFs), flexibility factors, and section moduli)
すべての応力集中係数 (SIF)、たわみ係数、断面係数は、B31.8 Chapter VIII に従って計算します。腐れ代を考慮しない公称厚さで円周方向応力と長手方向応力、ねじり応力の計算をします。 パイプラインの合成応力の計算には、腐れ代を考慮しない公称厚さを用いて計算します。ライザーとプラットフォームの合成応力の計算には、腐れ代を考慮した最小厚さを用いて計算します。
熱膨張荷重ケース (Expansion load case)
B31.8 Chapter VIII は熱膨張/収縮を用いて運転時荷重を計算します。熱荷重ケースに対する個別の規定はありません代わりに運転時荷重を評価できます。
運転荷重、持続荷重、短期荷重ケース (Operating, sustained, and occasional load cases)
B31.8 Chapter VIII は運転荷重、持続荷重、短期荷重ケースを全く同じように計算します。各荷重ケースについて、ユーザーは円周方向、長手方向、等価方向合成応力を計算する必要があります。それぞれに特定の許容制限値があります。許容応力に対して最も高い比率を示す計算応力が許容応力とともに 応力 拡張 (レガシー) (Stresses Extended (Legacy)) レポート に出力されます。
応力 (複数規格/許容値) (Stresses (Multiple Code/Allow) レポート には 3つの規格応力の候補、対応する許容値、対応する比率が表示されます。
応力評価は次のとおりです:
円周方向応力: Sh£ F1SyT
長手方向応力: |SL| £ 0.8Sy
等価方向応力組み合わせ: Seq £ 0.9Sy
ここで:
Sh =
D/t ³ 30 のとき、(Pi – Pe)D/2t
D/t < 30 のとき、(Pi – Pe)(D – t)/2t
Pi = 内圧
Pe = 外圧
D = 外径
t = 肉厚
パイプラインの公称厚さ。
プラットフォーム配管とライザーの最小肉厚。
F1 = 円周方向応力設計係数
パイプラインは、0.72。
プラットフォーム配管とライザーは、0.5。
B31.8 の Table A842.2.2-1 を参照してください。
Fac で指定 許容応力 (Allowable Stresses) 補助タブ - 基本配管入力 (Classic Piping Input) ダイアログ.
Sy = 規格最小降伏点 (SMYS)
基本配管入力 (Classic Piping Input) ダイアログ の 許容応力 Allowable Stresses) 補助タブの SMYS で指定
T = 温度減少係数
B31.8 の Table 841.1.8-1 を参照してください。
T で指定 ( 許容応力 (Allowable Stresses) 補助タブ - 基本配管入力 (Classic Piping Input) ダイアログ)
SL = Slp + Fax/Am± Sb, 最大長手方向応力 (正は引っ張り、負は圧縮)
St = ねじり応力
B31.8 Chapter VIII 2018年版の場合:
Seq = 2[((SL - Sh)/2)2 + St2]1/2, 等価方向応力組み合わせ (Tresca)
B31.8 Chapter VIII 2020年版の場合:
Seq = 等価方向応力組み合わせ (Tresca)
次のうちの最大絶対値:
2{[(SL - Sh)/2]2 + St2}1/2
(SL + Sh)/2 - {[(SL - Sh)/2]2 + St2}1/2
(SL + Sh)/2 + {[(SL - Sh)/2]2 + St2}1/2
ここで |Seq| £ 0.9S
代替等価合成応力 -フォンミーゼス- (Alternative Equivalent Combined Stress) (Von Mises):
Seq = (Sh2 – SLSh + SL2 + 3St2)1/2
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フープ、長手とねじり応力計算では、パイプライン、プラットフォーム配管やライザーの個々の応力計算で公称厚さを使います。
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プラットフォーム配管やライザーの等価合成応力で、B31.8 Chapter VIII では腐れ代を考慮した最小厚さで応力成分の計算を行います。パイプラインは公称厚さを使います。
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フォンミーゼスの最大ひずみエネルギー理論による代替合成応力へ切り替えるには、環境設定ファイルの編集 (Configuration Editor) の Yield Stress Criterion (降伏応力基準) で VonMises を選択します。