接近振動モード基準/時刻歴時間刻み (Closely Spaced Mode Criteria/Time History Time Step) (ms) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
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CAESAR II
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ヘルプ
CAESAR II Version
13

(適用対象: スペクトル/グループ、時刻歴解析)

以下に説明するように、振動と時間刻みを指定します。このパラメータは、解析の種類によって異なる機能があります。

スペクトル解析 (Spectrum Analysis)

原子力規制ガイドライン (USNRC Regulatory Guide 1.92) で定義される グループ モーダル合成法 (Modal Combination Method) を用いたスペクトル解析では、この値でモーダルグループの振動数の間隔を定義できます。すなわち、グループの低い側と高い側の振動数を基本周波数のパーセントで入力します。原子力規制ガイドライン (Regulatory Guide 1.92) はグループの間隔として 10% (または 0.1) を指定しています。これは CAESAR II のデフォルト値です。詳細は、モード合成法 (Modal Combination Method) (Group/10%/DSRSS/ABS/SRSS) を参照してください。

時刻歴解析 (Time History Analysis)

時刻歴解析では、この値にミリ秒での時間刻みを入力します。ソフトウェアは、抽出したモードの運動方程式を積分するときにこの値を用います。CAESAR  II は無条件で安定するウィルソン (Wilson) q 積分法を用いています。したがって、どのような時間刻みでも解が得られます。小さな時間刻みの方は高い精度となりますが、計算時間がかかります。時間刻みは荷重と時間の履歴を正確に表せる精度を持つように細かく刻む必要があります。すなわち、時間刻みは代表的な荷重の傾斜時間よりも細かく取る必要があります。さらに、時間刻みは高次モードの寄与が応答から抜けてしまわないように十分小さくする必要もあります。この理由から、時間刻みは時間刻み (秒) に最大モードの振動数 (Hz) を乗じた値が 0.1 未満であることが望ましいでしょう。たとえば、振動数カットオフ (Frequency Cutoff) (HZ) が 50Hz である場合、時間刻みは最大で 2ミリ秒となります:

0.002 sec x 50 Hz = 0.1