風荷重 (Wind Loads) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

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日本語
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CAESAR II
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ヘルプ
CAESAR II Version
13

風荷重分布 (風圧と高さ、Wind Pressure vs Elevation)、あるいは風圧分布 (風速と高さ、Wind Velocity vs Elevation) を定義することができ、次の規格の風荷重データが用意されています:

  • ASCE 7

  • IBC

  • AS/NZS 1170

  • IS 875

  • Brazil NBR 6123

  • Mexico

  • BS 6399-2

  • NBC

  • China GB 50009

  • UBC

  • EN 1991-1-4

風荷重の作成 (Generate Wind Loads)

CAESAR II では、モデル入力において風荷重に対する形状係数を定義することにより、最大4つの風荷重ベクトルを 静的解析 - 荷重ケースエディタ (Static Analysis - Load Case Editor) で編集することができます。風荷重は、配管投影面積に、風荷重の方向を考慮した等価風荷重圧力と配管の形状係数を乗じます。

SHARED Tip CAESAR II はクラッド (cladding) の厚さを考慮します。風に対する方向も考慮することができます。

等価風圧の決定 (Determine the Equivalent Wind Pressure)

等価風圧を計算する 3つの方法があります:

  • 地域における風荷重の使用を選択する (建築規格による)

  • 風圧と高さ (Wind Pressure vs Elevation) の表を作成する

  • 速度と高さ (Wind Velocity vs Elevation) の表を作成する

要素に対する全風荷重の計算 (Calculate the Total Wind Force on the Element)

要素の全風荷重は、次の式で計算されます:

F = PeqSA

ここで:

F = 要素の全風荷重

SHARED Tip 3つの全体座標軸方向に対して、要素の方向余弦の関数として風荷重を適用します。

Peq = 等価風圧力 (動的圧力)

要素端の Peq を計算してから平均値をとります。

平均値は要素の全長に均等に適用されます。

S = 配管要素の風荷重形状係数

A = 右図で示すような配管要素の投影面積

高さに対する速度の表を入力した場合には、プログラムは次の式を用いて速度から動的な風圧に換算します:

P = 1/2 rV2

ここで、V は風速で、r は空気の密度です。

配管入力 (Piping Input) で 風荷重形状係数 (Wind Shape Factor) を入力します。円筒要素として、0.5 から 0.7 の値を入力します。一般的には、値は 0.65 となります。入力された風荷重形状係数は配分されます。これは、変更するかゼロにしないかぎり、配管入力の形状係数がこれ以降に入力するすべての要素に引き継がれることを意味しています。

SHARED Tip ユーザーはそれぞれの配管入力セグメントに形状係数を入力する必要はありません。建屋内、あるいは防風壁などがある場合には、風荷重形状係数をゼロか、あるいは無効にしてください。

風荷重パラメータは 静的解析 - 荷重ケースエディタ (Static Analysis - Load Case Editor)風荷重 (Wind Loads) タブ (静的解析 - 荷重ケース編集ダイアログ) タブで入力します。4つまでの異なる風荷重を解析ごとに設定することができます。一般的には、これらは +X、-X、+Z、-Z 方向に取られます。