Decomposition Singularity Tolerance (マトリックス分解での特異解許容値) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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ヘルプ
CAESAR II Version
13

ここで定義した値で、ソフトウェアはマトリックスでの行の対角項係数と非対角項係数の比をチェックします。デフォルト値は 1.0 e+10 です。この比が許容値より大きい場合には数値解析エラーが発生します。この問題は、システムの特異性によるものではなく、非常に小さいか非常に長い配管が、非常に短いか非常に大きな管に接続している場合などに起こります。これらの解法には次のような特徴があります:

  • この種の計算機精度エラーが起きる場合は、非常に局所的で、たった1つの要素、あるいはモデルの非常に小さな部分が影響しています。モデルを確認すれば原因を見つけるのは容易です。

  • 1E10の制限を1E11、あるいは1E12まで大きくすることができますが、やはり解の精度についてはチェックが必要です。変更した精度での解法結果は、理にかなっているかを詳細にチェックしてください。この制限を1E11、あるいは1E12にした場合では、局部的な解において有意な数値は2桁か3桁に落ちています。

  • 1E10の制限を1E20、あるいは1E30まで大きくすることでジョブを実行することはできますが、ユーザーは、剛性比が非常に高いため局所的に誤差を含むことを理解しておく必要があります。解析結果は詳細にチェックしてください。