摩擦を考慮する下置きハンガービルダー (Spring Can with Friction Builder) - CAESAR II - ヘルプ

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CAESAR II Version
13

配管系入力 (Piping Input) メニュー: モデル (Model) > 下置きハンガー (Spring Can)

入力ツール (Input Tools) ツールバー: 摩擦を考慮する下置きハンガービルダー (Spring Can with Friction Builder)

摩擦を考慮する下置きハンガービルダー (Spring Can with Friction Builder) を表示します。下置きハンガーのパラメータを指定して、選択した節点に缶タイプを作成できます。下置きスプリングハンガーのトッププレートに配管と配管サポート(シュー、トラニオン、クレイドル) をスライドさせます。

下置きスプリングハンガーは、通常のスプリングハンガーと同じ機能を持っていますが、下置きで配管が熱膨張で上下に動くときに配管を支える点が異なります。運転温度サイクルの間、下置きスプリングハンガーは配管と接触しています。下置きスプリングハンガーの上面で配管、トラニオン、シューあるいはクレイドルをスライドすると、配管は摩擦力を受けることになります。

下置きハンガーとモデリング手法の詳細は、CAESAR II アプリケーションガイド摩擦のある下置きスプリング (Spring Cans with Friction) および 斜め配管の下置きスプリング (Spring Can Restraint Orientation on Skewed Pipe) を参照してください

モデラーの手法 (Modeling Method)

総合的なモデリング (Comprehensive)

下置きスプリングハンガーのアセンブリに関する詳細な設計を設定します。

この包括的な手法は水平配管でマニュアルによる修正をすることなく使うことができます。また、この包括的な手法は鉛直配管や上下方向に斜め配管でもマニュアルによる修正をすることなく使うことができます。

断熱材なし (Not Insulated)

選択している要素の 断熱材厚さ が設定されていない場合に、このオプションを選択します。

設計では、オプションとしてトラニオンあるいはシュー、下置きスプリングハンガーと断熱材のない配管を支えるスタンションが考慮されます。トラニオン、シューが使われる場合、配管に接続します。トラニオンやシューがない場合、配管は、直に下置きスプリングハンガーの上面に置かれます。

保温材あり (Hot Insulated)

選択している要素の保温材 厚さ が設定されている場合に、このオプションを選択します。

設計では、トラニオンあるいはシュー、下置きスプリングハンガーと、オプションとして保温材のある配管を支えるスタンションが考慮されます。トラニオンやシューが、配管に接続します。

保冷材あり (Cold Insulated)

選択している要素の保冷材 厚さ が設定されている場合に、このオプションを選択します。

設計では、クレイドル、下置きスプリングハンガーと、オプションとして保冷材のある配管を支えるスタンションが考慮されます。クレイドルには、断熱材のクラッドを支えるクランプが含まれます。

単純なモデリング (Simple)

下置きスプリングハンガーのモデリングとして、有効な空間と摩擦力のみを用いる簡易的で一般的な設計方法です。

設計では、保温、保冷、断熱材なしの条件に適用されます。簡易的な設計手法は、下置きスプリングハンガーの上面での配管の滑りを配管中心で摩擦力を考慮して支持するようにモデル化します。この設計手法では、配管半径、トラニオン、シュー、クレイドル、スタンションや下置きスプリングハンガーの剛体要素を含みません。

この簡易的な手法は、水平配管でも鉛直配管でもマニュアルによる修正をすることなく使うことができます。

下置きハンガー組み立て位置 (Spring Can Assembly Location), SL

From 節点 (Node) -節点番号-

配管要素の From 節点における下置きスプリングハンガーのアセンブリ位置を設定します。

To 節点 (Node) -節点番号-

配管要素の To 節点における下置きスプリングハンガーのアセンブリ位置を設定します。

ハンガー節点 (Hanger Node), HN

下置きスプリングハンガーの上面の節点番号を設定します。これはオプションであり、総合的な (Comprehensive) モデル化でのみ有効です。ハンガー節点を設定しない場合、ソフトウェアは自動で使われていない節点番号を設定します。

ハンガー節点はモデル内で使われていない番号とします。

固定節点 (Anchor Node), AN

下置きスプリングハンガー下面での接続節点番号を設定します。

モデル内で、機器あるいは支持構造物など、下置きスプリングハンガーが他の節点と接続する場合には、固定節点番号と併せて Cnode を使うことができます。これはオプションであり、固定点節点を設定しない場合、ソフトウェアは自動で使われていない節点番号を設定します。

固定点節点番号はハンガーアセンブリ節点やハンガー節点そのものとは違う番号としてください。ただし、場合によっては、モデル内の既存の節点であるかもしれません。

有効な据付スペース (Available Installation Space), H

下置きスプリングハンガーの設計での 据付クリアランス (installation clearance required) を設定します。

単純な (Simple) モデリングでは、H は下置きスプリングハンガーアセンブリの高さです。

総合的な (Comprehensive) モデリングでは、H は下置きスプリングハンガーの基礎、あるいは支持構造からトラニオン、シュー、あるいはクレイドル下面までの高さです。トラニオン、シュー、あるいはクレイドルがない場合、H は下置きスプリングハンガー基礎、あるいは支持構造から配管下面までの高さです。

トラニオン/シュー高さ (Trunnion/Shoe Height), h

保温材ありの総合的なモデリング あるいは 断熱材なしの総合的なモデリング で、トライオン、あるいはシューの高さを設定します。これは、断熱材なし (Not Insulated) のモデル化ではオプションです。

受台高さ (Cradle Height), h

総合的なモデリング (Comprehensive)保冷材あり (Cold Insulated) モデルで、クレイドルの高さを設定します。

摩擦係数 (Coefficient of Friction), Mu

下置きスプリングハンガー上面とトラニオン、シュー、あるいはクレイドル下面の間の摩擦係数 m を設定します。

何を行いますか?