インドの風荷重規格 IS-875 (Part 3) のオプションを指定します。IS-875 は、建物や構造物に対する設計荷重 (地震以外) のインド規格です。
基本風速 (Basic Wind Speed)
風荷重ゾーン番号 (Wind Zone Number) ボックスで適切な値が定義されていれば、国内の異なる地域での平均地表面から 10m高さでの適用すべき基本風速を計算します。他の方法として、ここで風速が定義できます。基本風速は、開放地形での平均高さでの約 3秒間での短い時間での最大ガスト速度を基にしています。このボックスはオプションです。
風荷重ゾーン番号 (Wind Zone Number)
IS-875 の Figure 1 で国における異なる風ゾーンを示しています。さまざまなゾーン番号が基本風速値に対応しています:
ゾーン 1 |
33 m/sec 73.82 miles/hour |
ゾーン 2 |
39 m/sec 87.25 miles/hour |
ゾーン 3 |
44 m/sec 98.43 miles/hour |
ゾーン 4 |
47 m/sec 105.15 miles/hour |
ゾーン 5 |
50 m/sec 111.86 miles/hour |
ゾーン 6 |
55 m/sec 123.04 miles/hour |
ここでの値はゾーン 1 から 6 までで、機器のゾーンはインドの地図で示される様々な風ゾーンから決定されます。
オプションとして、基本風速 (Basic Wind Speed) ボックスに直接定義できます。風速が指定されると、風速の値は表からゾーンを基にした風速を上書きします。
リスク係数 (Risk Factor) (K1)
平均推定設計寿命を 100年として、異なる風ゾーンの対応するリスク係数値を仮定します:
ゾーン |
K1 |
---|---|
ゾーン 1 |
1.05 |
ゾーン 2 |
1.06 |
ゾーン 3 |
1.07 |
ゾーン 4 |
1.07 |
ゾーン 5 |
1.08 |
ゾーン 6 |
1.08 |
地域分類 (Terrain Category)
特定の機器が設置される地形で、次のように分類されます:
分類 (Category) 1 - 機器の周りの障害物の高さが 1.5m以下であるほとんど障害物のない開放地形。この分類は外洋に面した沿岸、平坦な木のない平坦地を含みます。
分類 (Category) 2 - 一般に 1.5mから 10mの間の高さの障害物が十分に分散している開放地形。これには、飛行場、開放草原と未開発の都市、郊外のわずかに建築物のある外縁部を含んでいます。この分類は、通常の設計で用いられます。
分類 (Category) 3 - 10m までの建物、構造物で非常に多くの密接した障害物となっている地形。この分類は、森林、都市、完全に、あるいは部分的に開発された工業地域を含みます。
分類 (Category) 4 - 背の高い密接した障害物となっている地形。この分類は、一般に 25m以上の障害物のある都市中心部、十分に開発された工業複合地域を含みます。
機器クラス (Equipment Class)
機器と構造物は、大きさによって次のクラスに分類されます。
クラス A - 水平、あるいは鉛直方向の寸法において 20m未満の機器と構成部品。
クラス B - 水平、あるいは鉛直方向の寸法において 20m から 50m の間の機器と構成部品。
クラス C - 水平、あるいは鉛直方向の寸法において 50m以上の機器と構成部品。
地形係数 (Topography Factor)
地形係数は 1.0 から 1.36 の間の値をとります。この係数は、丘陵、谷、崖、尾根などの局地的な地形の特徴によるその付近の著しい風速への影響を考慮します。地形の影響によって、丘陵の頂上付近、崖の頂点での風速を加速する一方、谷、崖のふもと付近では減速します。それぞれの地形は、風上の傾斜が 3度以上の場合に著しくなります。3度未満であれば、K3 の値は 1.0 とできます。3度以上の場合には、K3 の値は 1.0 から 1.36 になります。
ガスト応答係数を使用 (Use Gust Response Factor)
このボックスがチェックされると、ソフトウェアはガスト係数を IS-875 によって計算し、適切な式に用います。経験的には、これらのガスト応答係数は非常に保守的な値です。設計仕様で決められている場合、あるいは顧客、およびオーナーが明確に要求している場合にのみ、このボックスを選択してください。