補助要素データ (Auxiliary Element Data) - CAESAR II - ヘルプ

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CAESAR II Version
12

#$ AUX_DATA

要素に対応する補助データを含みます。このデータは既に説明した IAUXAU 配列と同じ並びになります。たとえば、IAUXAU(1) が 3 のときはモデルに3つのベンドがあり、ニュートラルファイルにおいてこの次にデータが配置されます。たとえば、IAUXAU(2) が 5 のときはモデルに 5つの剛体要素があり、ニュートラルファイルにおいてベンドデータの後にデータが配置されます。

補助データのそれぞれのセットは、サブセクションヘッダーで区切られています。IAUXAU の値がゼロのときはサブセクションヘッダーのみがニュートラルファイルに記述されます。

これらの配列のデータ収納場所は、利用可能なシステムメモリーを考慮して実行時にとられます。これらの配列は、要素の数に応じて比例で領域がとられます。次の 4つの配分率が用いられます: 1/2、1/3、1/4、1/5。これらの特性は、次の変数に対応しています: N2、N3、N4、N5。これらの特性を維持することにより、ニュートラルファイルで正しく読み取ることができます。

#$ NODENAME

節点名を定義します。バージョンの整合性をとるためのもので、このセクションはオプションです。入力ファイルのそれぞれの要素の節点名がリストされています。

2の配列 (NAM) はそれぞれの名前のセットを定義します。NAM 配列は、(N6, 2) の次元です。FORTRAN 書式 (2X, A10, 16X, A10) で最初に FROM 節点の名前を、次に TO 節点の名前を読み込みます。

#$ BEND

ベンドデータを定義します。入力ファイルのそれぞれのベンドデータが、リストされています。

15の配列 (BND) はそれぞれのベンドを定義します。BND 配列は (N3,15) の次元です。

現在、13 項目が使われています。FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) で、ニュートラルファイルの 3行に次の 13項目を記述します。

  1. ベンド半径

  2. 種類:1 - 単体フランジ; 2 - 2枚フランジ; 0 または 空白 - 溶接

  3. 節点位置 #1 の角度

  4. 節点位置 #1 の節点番号

  5. 節点位置 #2 への角度

  6. 節点位置 #2 の節点番号

  7. 節点位置 #3 の角度

  8. 節点位置 #3 の節点番号

  9. マイター カット数

  10. 配管とは異なる継手肉厚

  11. 長手溶接 (1=Yes, 0=No)

  12. ベンドのたわみ係数 (K)

  13. 溶接強度低減係数 WL

  14. オーバーレイ厚さ

#$ RIGID

剛体データを定義します。入力ファイルのそれぞれの剛体データが、リストされています。

1の配列 (RIG) がそれぞれの剛体に用いられます。配列 RIG は (N3,1) の次元を持ちます。配列の1つの要素は剛体重量です。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) でこの値を記述します。

#$ EXPJT

伸縮継手データを定義します。入力ファイルのそれぞれの伸縮継手データが、リストされています。配列 EXP は (N5,5) の次元を持ちます。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) で、ニュートラルファイルの行に次の 5項目を記述します。

  1. 軸剛性

  2. せん断剛性

  3. 曲げ剛性

  4. ねじり剛性

  5. ベローズ有効内径

#$ RESTRANT

拘束データを定義します。

入力ファイルのそれぞれの拘束補助データブロックが、リストされています。配列 RES は (N2,36) の次元を持ちます。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) で、ニュートラルファイルの 2行に 9項目を記述します。9項目は補助データブロックで可能な 6つの拘束に対して 6回繰り返されます。

それぞれの拘束仕様に対してニュートラルファイルに 2行が必要です。それぞれの拘束補助データについて 12行となります。

  1. 拘束節点番号

  2. 拘束の種類 (後述を参照してください)

  3. 拘束剛性

  4. 拘束ギャップ

  5. 拘束の摩擦係数

  6. 拘束の接続節点

  7. X 方向余弦

  8. Y 方向余弦

  9. Z 方向余弦

拘束の種類は 1 から 62 の整数値で、次のようになります:

FORTRAN 書式 (7X, I5, 1X, A100) で、ニュートラルファイルの 2行に次の 2項目を記述します。この2項目は前述の拘束仕様に続くもので、ニュートラルファイルでは配管入力の拘束補助 (Restraints Auxiliary) で定義された 6個まで可能な拘束自由度に対してデータ行を 6回繰り返します。

  1. サポートタグ (Support Tag)

  2. サポートガイド (Support GUID)

各文字列の最初の値は、文字数を示します。文字が空白の場合、値は 0 になります。

#$ DISPLMNT

変位データを定義します。入力ファイルのそれぞれの変位補助データブロックが、リストされています。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) でニュートラルファイルに以下の 55項目の値を記述します。配列 DIS は (N3,110) の次元を持ちます。

それぞれの変位仕様に対して、ニュートラルファイルに 10行が必要です。すなわち、それぞれの変位補助データに 20行が必要になります。

55項目は、補助データで定義される 2つの変位について 2回繰り返されます。

指定されない変位、すなわち自由度で自由に変形する場合には、9999.99 として設定されます。

#$ FORCMNT

荷重/モーメントデータの開始を定義します。入力ファイルのそれぞれの荷重/モーメント補助データブロックが、リストされています。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) でニュートラルファイルの 10行に 55項目を記述します。配列 FOR は (N3,38) の次元を持ちます。

それぞれの荷重/モーメント仕様に対してニュートラルファイルに 10行が必要です。すなわち、それぞれの荷重/モーメント補助データブロックに 20行が必要になります。

#$ UNIFORM

分布荷重データの開始を定義します。入力ファイルのそれぞれの分布荷重データが、リストされています。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) でニュートラルファイルの 6行に次の 36項目の値を記述します。配列 UNI は (N5,36) の次元を持ちます。現在、3つのベクトルにそれぞれ 4つの値 (3方向と G荷重フラグ) が使用されています。

それぞれの分布荷重補助データブロックに対してニュートラルファイルに 6行が必要です。

G フラグは、分布荷重が震度で入力されている場合に 1 とし、単位長さあたりで入力されている場合に 0 とします。

{vector 1 & 2}

UX1

UY1

UZ1

G-flag1

UX2

UY2

{vector 2 & 3}

UZ2

G-flag2

UX3

UY3

UZ3

G-flag3

#$ WIND

風/波浪荷重データの開始を定義します。入力ファイルのそれぞれの風/波浪仕様データが、リストされています。配列 WIND は (N5,6) の次元を持ちます。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) で、ニュートラルファイルに値のセットを書き込みます。それぞれの風荷重補助データに対してニュートラルファイルに 1行が必要です。

それぞれの行のデータ項目は次の通りです:

  1. 入力タイプ (風荷重は 0.0、波浪荷重は 1.0、Off は 2.0)

  2. 風形状係数、あるいは波浪抗力係数

  3. 波浪付加質量係数

  4. 波浪揚力係数

  5. 波浪海洋付着物厚さ

  6. 海洋付着物密度

#$ OFFSETS

要素オフセットデータの開始を定義します。入力ファイルのそれぞれのオフセットデータが、リストされています。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) でニュートラルファイルに次の 6項目に値を記述します。配列 OFF は (N5,6) の次元を持ちます。

それぞれのオフセット補助データに対してニュートラルファイルに 1行が必要です。

  1. 要素 FROM節点の X方向オフセット

  2. 要素 FROM節点の Y方向オフセット

  3. 要素 FROM節点の Z方向オフセット

  4. 要素 TO節点の X方向オフセット

  5. 要素 TO節点の Y方向オフセット

  6. 要素 TO節点の Z方向オフセット

#$ ALLOWBLS

許容応力データの開始を定義します。入力ファイルのそれぞれの許容応力仕様が、リストされています。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) で、ニュートラルファイルの 26行に次の 153項目を記述します。配列 ALL は (N5,153) の次元を持ちます。

  1. 冷間時許容応力

  2. 熱荷重ケース #1 に対する熱間時許容応力

  3. 熱荷重ケース #2 に対する熱間時許容応力

  4. 熱荷重ケース #3 に対する熱間時許容応力

  5. 熱荷重ケース #1 に対する規格許容応力範囲低減係数

  6. 熱荷重ケース #2 に対する規格許容応力範囲低減係数

  7. 熱荷重ケース #3 に対する規格許容応力範囲低減係数

  8. Eff.

  9. Sy

  10. Fac

  11. Pmax

  12. 配管規格 id

  13. 熱荷重ケース #4 に対する熱間時許容応力

  14. 熱荷重ケース #5 に対する熱間時許容応力

  15. 熱荷重ケース #6 に対する熱間時許容応力

  16. 熱荷重ケース #7 に対する熱間時許容応力

  17. 熱荷重ケース #8 に対する熱間時許容応力

  18. 熱荷重ケース #9 に対する熱間時許容応力

  19. 熱荷重ケース #4 に対する規格許容応力範囲低減係数

  20. 熱荷重ケース #5 に対する規格許容応力範囲低減係数

  21. 熱荷重ケース #6 に対する規格許容応力範囲低減係数

  22. 熱荷重ケース #7 に対する規格許容応力範囲低減係数

  23. 熱荷重ケース #8 に対する規格許容応力範囲低減係数

  24. 熱荷重ケース #9 に対する規格許容応力範囲低減係数

項目25 から 32 にはサイクル数、項目33 から 40 には BW (突合せ溶接)/疲労クラスDの 8つのペアに対する応力

項目41 から 48 にはサイクル数、項目49 から 56 には FW (すみ肉溶接)/疲労クラスEの 8つのペアに対する応力

項目57 から 64 にはサイクル数、項目65 から 72 には配管規格 TD/12 を用いた疲労クラスFの 8つのペアに対する応力

項目73 から 80 にはサイクル数、項目81 から 88 には配管規格 TD/12 を用いた疲労クラスGの 8つのペアに対する応力

項目89 から 96 にはサイクル数、項目97 から 104 には配管規格 TD/12 を用いた疲労クラスWの 8つのペアに対する応力

項目105 – 縦弾性係数の補正

項目106 – アクティブな配管規格によって変わります: 許容周期の最大 (B31.3); 拘束された配管 (B31.8); 材料の構成/種類 (HPGSL および JPI)

項目 107 – 雰囲気温度での引っ張り強さ

項目 108 – 許容 Sy/St 値

項目109 から 117 は 9つの温度での降伏応力を示しています。

項目118 から 126 は 9つの温度での引っ張り強さを示しています。

ISO 14692-2017 (項目130-136) – A0 (130), A2, 埋設チェックボックス, Ehb, 形状係数 Df, 垂直偏向 y/D (135), 曲率半径 R (136).

DNV-2017 (項目 137-149)- Alpha:h (137), Alpha:fab, Supplentary Req, 材料 LP, 破裂運転, 破裂試験, 破壊, 伝播座屈, LCC, DCC, Gamma:c, R, 条件.

項目127 から 153 は現在未使用。値 0.000000 を記述します。

  • 項目のうちいくつかは (特に 8-24) アクティブな配管規格によって変わります。

  • 配管規格 ISO-14692 は最初の24項目で特殊なマッピングをします。

#$ SIF&TEES

応力集中係数と分岐データの開始を定義します。入力ファイルのそれぞれの SIF/TEE 仕様データがリストされています。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) でダイアログで定義可能な 2つの分岐それぞれに対して次の 30項目を記述します。配列 SIF は (N4,60) の次元を持ちます。

それぞれの SIF/TEE 仕様に対してニュートラルファイルに 5行が必要です。すなわち、それぞれの補助データについて 10行を指定する必要があります。

下記カッコ内の情報は各入力値についての情報を示します。

  1. 節点 (継手節点番号)

  2. 種類 (継手の種類規格、指定のない場合は指定した SIF のみを使用)

  3. 面内 SIF (ii)*

  4. 面外 SIF (io)*

  5. 溶接 (d) (円周方向の溶接ミスアライメント、突合せ溶接と勾配のある継手に対して適用)

  6. すみ肉 (すみ肉脚長)

  7. 補強板厚さ (補強板の厚さ)

  8. 継手コーナー Ro (分岐接続のフィッティング外半径)

  9. クロッチ R (押出し成型溶接式T字管のクロッチ半径 (外面の曲率))

  10. 溶接 ID (溶接 ID 値)

  11. B1 (規格指定値)

  12. B2 (規格指定値)

  13. 面内指数 (Ii)*

  14. 面外指数 (Io)*

  15. めじり SIF (it)*

  16. 軸 SIF (ia)*

  17. 圧力 SIF (ip)*

  18. 圧力 Index (Ip)*

  19. 19-22*

23. (規格関連の "Note" オプション)

24. (規格関連の "Note" オプション)

25. 軸指数 (Ia)

26. ねじり指数 (It)

  • * 3、4、11、13-22 の値は IGE/TD/12 配管規格用です。

  • 値のうちいくつかは、選択した配管規格によって変わります。配管入力仕様の詳細は、SIF と分岐 (SIFs & Tees) を参照してください。

#$ REDUCERS

このサブセクション ヘッダーは、レジューサデータの開始を定義します。入力ファイルのそれぞれのレジューサー仕様データがリストされています。

FORTRAN 書式 (2X, 6G13.6) で、ニュートラルファイルに次の 5項目を記述します。配列 RED は (N6,5) の次元を持ちます。

それぞれのレジューサー仕様に対してニュートラルファイルに 1行が必要です。

  1. レジューサーの2番目の外径

  2. レジューサーの2番目の肉厚

  3. レジューサーの Alpha角度

  4. TD/12 配管規格での R1

  5. TD/12 配管規格での R2

これらの値は、2番目の継手仕様に対して繰り返されます。

#$ FLANGES

フランジ継手データを定義します。入力ファイルのそれぞれのフランジ継手仕様データがリストされています。72 のデータ値でフランジ継手を記述します。

  1. FROM/TO (0 = FROM, 1 = TO, 2= 両方)

  2. 評価方法 (0 = PEQ, 1 = ASME NC)

  3. 評価手法によるガスケット、あるいはボルトサークル外径

  4. ボルト断面積 (ASME 評価方法のみ)

  5. SYC (ASME 評価方法のみ)

  6. SY1 (ASME 評価方法のみ)

  7. SY2 (ASME 評価方法のみ)

  8. SY3 (ASME 評価方法のみ)

  9. SY4 (ASME 評価方法のみ)

  10. SY5 (ASME 評価方法のみ)

  11. SY6 (ASME 評価方法のみ)

  12. SY7 (ASME 評価方法のみ)

  13. SY8 (ASME 評価方法のみ)

  14. SY9 (ASME 評価方法のみ)

  15. 15-24 クラス名 (最大40文字)

  16. 25-48 24 TEMPERATURES OF THE TEMP/PRESS RATING CURVE (PEQ 評価方法のみ)

  17. 49-72 24 PRESSURES OF THE TEMP/PRESS RATING CURVE (PEQ 評価方法のみ)

これらの値は、ニュートラルファイルに12行で配置され、特に指定がなければ FORTRAN書式 (2X, 6G13.6) で表します:

行 1: フランジ項目 1-5

行 2: フランジ項目 6-11

行 3: フランジ項目 12-14

行 4: 書式 (2X, A40) でクラス名

行 5: フランジ項目 25-30

行 6: フランジ項目 31-36

行 7: フランジ項目 37-42

行 8: フランジ項目 43-48

行 9: フランジ項目 49-54

行 10: フランジ項目 55-60

行 11: フランジ項目 61-66

行 12: フランジ項目 67-72

それぞれのフランジに対して、全部で 12行がニュートラルファイルに記述される必要があります。未使用のフィールドと値は 0.00 で表されます。

#$ EQUIPMNT

機器/ノズルチェックデータを定義します。入力ファイルのそれぞれの機器仕様データがリストされています。17のデータ値の2セットがあり、FORTRAN書式 (2X, 6G13.6) で以下のように表します:

  1. 節点番号

  2. 制限荷重 FX

  3. 制限荷重 FY

  4. 制限荷重 FZ

  5. 制限荷重 MX

  6. 制限荷重 MY

  7. 制限荷重 MZ

  8. 参照軸方向余弦 CosX

  9. 参照軸方向余弦 CosY

  10. 参照軸方向余弦 CosZ

  11. フランジ レーティング

  12. 相互作用方法: 0=絶対値; 1=SRSS; 2=一致チェック;

項目13-17 は予備で 0.00 で表されます。これらの値は、ニュートラルファイルに6行で配置されます。それぞれの ノズル/機器 チェックに対して、全部で6行がニュートラルファイルに記述される必要があります。未使用のフィールドと値は 0.00 で表されます。