全体座標とは？ (What are global coordinates?)
全体座標系は、物理的システムから数学的システムへのマッピングを定義します。与えられたモデルに対して、全体のモデルを全体座標系に固定します。CAESAR II では、モデルに対して 2つの全体座標系を用意しています。ともに 右手の法則 に従い、お互いに直交するX、Y、Z軸を持っています。最初の全体座標系は Y軸が鉛直であり、2番目の全体座標系は Z軸を鉛直とします。
局所座標とは？ (What are local coordinates?)
局所座標系は、1つの要素のマッピングを表しています。局所座標系は要素の正と負の方向と荷重を定義します。一般に、局所座標系 は要素に沿っていますのでモデル内で異なります。
モデル表示で使われる座標は？ (What coordinates are used to plot and view the model?)
モデルの全体座標系がモデル表示で使われます。それぞれの要素は独自の局所座標系を持っていて要素ごとに異なるため、全体座標系が必要になります。局所座標系は要素の特性を持ちますが、システムの特性は持ちません。
局所座標系で節点変位を得るには？ (How do you obtain nodal displacements in local coordinates?)
一般にはできません。変位は節点に従属する特性です。節点は、要素のように局所座標系を持っていません。詳細は、局所要素座標での拘束データ (Restraint Data in Local Element Coordinates) を参照してください。
局所座標系ですることは？ (What do you do with local coordinates?)
ほとんどの場合は何もしません。CAESAR II では局所座標系で傾斜するノズル荷重に関する処理でのみ使います。局所拘束レポート (Local Restraint Report) でこの座標系が使われます。