座標系システム (Coordinate Systems) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
Search by Category
ヘルプ
CAESAR II Version
12

工学分野での多くの解析モデルは現実の物理対象を数学的に定義することを基本としています。これは、物理対象を同様の数学的な空間にマッピングすることで達成されます。数学的な空間は、通常、2次元、あるいは 3次元空間を仮定します。配管系では、ほとんどすべての配管系は 3次元空間で配置されますので、3次元空間が必要です。

2つの標準的な 3次元数学系を下図に示します。両者のシステムともに、デカルトの座標系 (Cartesian Coordinate Systems) です。システムのおのおのの軸は、すべてお互いの軸に直交しています。

  • それぞれの軸は「数値線」としてとらえられ、原点がすべての軸が交差します。それぞれの軸の正側のみを図では示していますが、負側も当然あります。

  • 矢印の頭の方向は、それぞれの軸の正の方向を示します。

  • X軸は 1個の矢印で、Y軸は 2個の矢印で、Z軸は 3個の矢印で示しています。RX、RY、RZとラベルを付けた円形の弧は、それぞれの軸の正の方向の回転を示しています。

  • 空間上の任意の点は、これらの座標系の数値線上の点の位置を定めることによりマッピングすることができます。たとえば、X方向に 5ユニットの位置は (5.0, 0.0, 0.0) となります。X方向に 5ユニット、Y方向に 6ユニットの位置は (5.0, 6.0, 0.0) となります。

  • 図の右側に示すシステムでは、X軸に 90度分だけ負側に回転させた場合に図の左側のシステムになります。

さらに、デカルト座標系では、「右手の法則」でそれぞれの軸に対する正方向の回転、軸の関係と順番を定義しています。

左側の座標系が CAESAR  II のデフォルトの全体座標系です。このシステムでは、X軸と Z軸が水平平面となり、Y軸が鉛直軸となります。

左側の座標系はCAESAR  IIZ軸 鉛直 (Z-axis Vertical) オプションで選択することができます。