.fat ファイルの作成 - CAESAR II - ヘルプ

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日本語
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CAESAR II
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CAESAR II Version
12

.fat ファイルは ASCII テキストファイルで、突合せ溶接とすみ肉溶接継手の材料の疲労線図を記述するために必要なデータを含んでいます。.fat ファイルの例を次に示します。

* ASME SECTION VIII DIVISION 2 FATIGUE CURVE

* FIGURE 5-110.1

* DESIGN FATIGUE CURVES FOR CARBON, LOW ALLOY, SERIES 4XX,

* HIGH ALLOY AND HIGH TENSILE STEELS FOR TEMPERATURES NOT

* EXCEEDING 700 F

* FOR UTS £ 80 KSI

*

0.5000000 - STRESS MULTIPLIER (PSI); ALSO CONVERTS AMPLITUDE TO FULL RANGE

*

10 580000.0
100 205000.0

1000 83000.0

10000 38000.0

100000 20000.0

500000 13500.0

1000000 12500.0

0 0.0

*

このテキストファイルは、テキストエディタを使用して作成できます。アスタリスク (*) で始まる行はコメント行です。コメント行を使用して、データがどの材料線図であったかをあとで特定できるようにしておくことをお勧めします。

ファイルの最初のデータ行は応力に対する乗数です。この値は、「片振幅 (zero to peak)」から「全振幅 (peak to peak)」に調整するために使用します。あるいは、応力レベルを psi に変換するために使用します。入力された値はこの乗数で除されます。すなわち、ファイルの入力された値が範囲 (全振幅) ではなく、片振幅を表す応力値 (psi) であれば、「応力乗数」は 0.5 としてください。次に続く乗数は 疲労線図データ (Fatigue Curve Data) です。このテーブルは 8行の 2列で構成されています。最初の列は サイクル数 (Cycle) で、2番目は 応力 (Stress) です。サイクル数の値に対して、材料の疲労線図の対応する応力値を入力します。

IGE/TD/12 で用いる疲労線図は、少しばかり異なるものです。最初のデータ行は 3つの値を含んでおり、前に説明した応力乗数、縦弾性係数の補正と縦弾性係数乗数です。縦弾性係数の補正は除されて psi に変換されます。このファイルが読み込まれると、縦弾性係数の補正は 疲労曲線 (Fatigue Curve) ダイアログの適切なフィールドに挿入されます。さらに、IGE/TD/12 の疲労ファイルは 5つの疲労線図を含んでおり、順に疲労クラス D、E、F、G、W となります。オプションのコメント行はテーブルを分割するために用いられています。このコメントはデータファイルを読みやすくするためのものです。IGE/TD/12 の疲労ファイル書式は、ファイル TD12ST.fat の内容を調べることにより理解できます。

すべてのテーブルは、サイクル数に対して増加する並びになっています。8行すべてのデータがない場合には、使わない行はゼロを記入してください。

ASCII テキストの編集については、ASCII テキストファイルのルール (ASCII Text File Rules) を参照してください。