配管系入力 (Piping Input) メニュー: モデル (Model) > 伸縮継手 (Expansion Joint)
入力ツール (Input Tools) ツールバー: 伸縮継手モデラー (Expansion Joint Modeler)
ショートカットキー: CTRL+J
伸縮継手データベース (Expansion Joint Database) <データファイル> および 伸縮継手モデラー (Expansion Joint Modeler) ダイアログを表示します。
ソフトウェアは伸縮継手を青色で表示します。
伸縮継手 (Expansion Joint) ダイアログ
CAESAR II では、カタログデータから伸縮継手のモデル化を自動的に行います。CAESAR II 環境設定 (Configure/Setup) で選択したカタログが使われます。ユーザーは伸縮継手をモデル内のどこに、すなわちどの 2つの節点間にモデル化するかを決定し、伸縮継手をアセンブリーとして完全に一体化したモデルを作成できます。選択可能な伸縮継手の種類は、タイロッドのないもの、タイロッドのあるもの、ヒンジ、ジンバル、タイロッドのないユニバーサル、タイロッドのあるユニバーサル型の伸縮継手になります。
伸縮継手の選択方法の例を以下に図示します。
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4つの材料種類が選択可能です。モデルの実際の高温使用でのベローの剛性を調整します。一般的にベンダーのカタログに示されている剛性はより高い設計温度での剛性を示しており、モデルの実際の高温使用での剛性を調整してカタログ値よりも高い剛性になります。
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端部タイプの組み合わせを選択できます。
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ベローズ、ライナー、カバー、ロッド、ヒンジ・ジンバルの伸縮継手一体としての重量は、データベースに登録されており、伸縮継手モデルに自動的に取り込まれます。
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ユニバーサルジョイントでは、最小長さが登録されています。最小長さが利用可能な空間を超えるときは、伸縮継手が占める必要な長さを入力してください。
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最後の画面に CAESAR II の入力として確定する前に”推奨される”モデルが表示されます。これにより、ユーザーがモデルを確定する前にいくつかの継手を検討することができます。
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データベースの一部として、最大圧力レーティングのデータがあります。ほとんどのケースは通常の圧力レーティングを超えています。ユーザーは実際の最大許容値まで使うことができます。
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データベースの一部として、許容動き量のデータがあります。この量は、推奨モデルとともに表示されます。これらの値は、設計終了時にモデルの妥当性をチェックするために記録しておいてください。
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伸縮継手の種類によって、内圧推力はモデリングに含まれますので、ユーザーは、内圧推力で頭を悩ませることはありません。
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“タイロッドのある”伸縮継手では、タイロッドに剛体要素が使われます。内圧推力を有する場合には、伸縮継手の両端が平行を保つように節点間の拘束が使われます。