降伏応力 Sy を指定します。CAESAR II は、ユーザーが材料と配管規格を選択すると、自動的にボックスに値を表示します。
一般的な単位 (ユーザーの単位系による):
-
lb/in2
-
KPa
-
N/mm²
このフィールドは配管規格によって変わり、移送配管、あるいは海外 (non-US) 規格で用いられます。
B31.1
耐圧試験の許容値としてのみ使います。
B31.3, B31.3 Chapter IX
耐圧試験の許容値としてのみ使います。
B31.4, B31.4 Chapter IX, B31.4 Chapter XI
最小降伏応力を指定します。許容値の決定に使います。
B31.5
Paragraph 523.2.2.f.4 の要求事項の判定基準として使います。この節は、配管系の炭素鋼材について -20F から -150F での規定です。規格で規定されている許容値の40%を数値として入力します。Sy を定義した場合、OPEケースを stress case として考慮します。出力レポートでの許容値はここで入力した値になります。計算された運転応力は長手成分を含みますが、ねじりは無視されます。
B31.8, B31.8 Chapter VIII
最小降伏応力を指定します。
B31.9
耐圧試験の許容値としてのみ使います。
ASME Sect III Class 2 または 3
レベルA とレベルB 使用制限の検討における式9 で使用する設計温度での基本降伏応力です。レベルC とレベルD 使用制限では CAESAR II の環境設定ファイルで設定した短期荷重係数で補正した許容値で判定されます。短期荷重係数が 1.2 であれば、許容値は 1.2 x 1.5 SH あるいは 1.5 SY のいずれか小さい方の値を許容値とします。短期荷重係数が 1.5 であれば、許容値は 1.5 x 1.5 SH あるいは 1.8 SY のいずれか小さい方の値を許容値とします。短期荷重係数が 2.0 であれば、許容値は 2.0 x 1.5 SH あるいは 2.0 SY のいずれか小さい方の値を許容値とします。前述の 1.5、あるいは 2.0 の入力の場合には、規格を満足するため SH は SM に置き換えられます。
Navy 505
使用しません。
CAN Z662
材料規格、管購入仕様書、あるいは Clause 4.3.3 に準拠した規格最小降伏応力です。
BS 806
持続応力に対する制限です。0.8 X 0.2% 耐力、あるいは Appendix A の設計クリープ破断強度のいずれか小さい方の値です。コールド時、および指定した運転条件について検討します。17.2(c) を参照してください。
Swedish Method 1
使用しません。SHn の代わりに最大 9つまでの熱ケースの運転温度での降伏応力を入力します。
Swedish Method 2
常温での引っ張り強さを入力します。
B31.1 (1967)
使用しません。
Stoomwezen (1989)
常温での引っ張り強さを入力します。この値は、規格において Rm として参照されます。
RCC-M C, D - 耐圧試験の許容値としてのみ使います。
CODETI
耐圧試験の許容値としてのみ使います。
Norwegian
7000荷重サイクルでの許容値で、規格 Table 10.2 の RS に相当します。入力がない場合、この係数により熱膨張許容応力を補正することはありません。
FDBR
耐圧試験の許容値としてのみ使います。
BS 7159
使用しません。
UKOOA
使用しません。
IGE/TD/12 - 最小降伏応力 (SMYS) を入力します。
DNV
使用しません。この値は Sy = min(Sy1, ..., Sy9) として計算されます。
EN-13480
耐圧試験の許容値としてのみ使います。
GPTC/Z380
最小降伏応力を入力します。
PD-8010 Part 1
最小降伏応力を入力します。
PD-8010 Part 2
最小降伏応力を入力します。
ISO-14692
Sy は異なる使い方をします。ISO 14692 を参照してください。
HPGSL
使用しません。
JPI
使用しません。