断熱材の重量は、同じ長さの外径の等しい等価な直管での断熱材の 1.75倍の重量としています。
剛体要素の合計の重量 (Total Weight on Rigid Elements)
重量の入力値がゼロであれば、剛体要素の合計重量はゼロになります。
重量の入力値がゼロでなければ、剛体要素の合計重量は次のように算出されます:
重量 (Weight) = Wu + Wf + Wr +1.75(Wi+Wc)
ここで:
Wu = ユーザーが入力した剛体重量 (線膨張 (ThermalExpansion)/パイプ重量 (Pipe Weight) レポートには入力した長さで序されたユーザー定義重量が表示されます)
Wf = 等価な直管での流体重量 (リフラクトリー ライニングは減算)
Wr = 等価な直管でのリフラクトリー重量
Wi = 等価な直管での断熱材クラッド重量
Wc = 等価な直管でのクラッド重量
CAESAR II は剛体要素に対する応力は計算しません。 剛体要素での断面力は通常は印刷されませんが、配管入力 (Piping Input) スプレッドシートの 環境設定 > 特殊実行パラメーター (Environment > Special Execution Parameters) で適切なチェックボックスを選択すれば、断面力は印刷されます。
剛体を用いたモデル化 (Modeling using Rigids)
重量ゼロの剛体要素が、熱伸びや荷重伝播は重要である配管コンポーネントではない要素のモデル作成によく用いられます。
伸縮継手のタイロッド、ベースプレート、トラニオンなどのような要素のモデル化に重量ゼロの剛体を用います。
ダミーの剛体は要素の中心と外径端を結ぶ場合にも用いられます。 もっとも一般的な例として、容器中心節点とノズル端を結ぶ場合にダミーの剛体要素の追加が行われます。
本体や支持ポイントとのノズル接合を剛体要素の連続で機器をモデル化することもできます。 この手法によって、形状と入力された要素の温度をもとに構成部品への熱ひずみを適切に分布させます。 これら剛体の使用についての詳細は、CAESAR II アプリケーションガイド (Applications Guide) に記載のさまざまなモデル化テクニックのセクションを参照してください。