既存スプリングハンガーの荷重をリセットする (Resetting Loads on Existing Spring Hangers) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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ヘルプ
CAESAR II Version
12

スプリングのばね定数のみが入力された場合に CAESAR II はそのスプリングは再設計されるものと見なします。ソフトウェアは古いスプリングのばね定数を既存のハンガーから読み取り、CAESAR II に直接入力します。理論的なコールド荷重 (Theoretical Cold Load) ボックスは空白にしておきます。1つ以上のスプリングがある場合には、スプリングの総数を 設計データ (Design Data) セクションの ハンガー設置数 (No. of Hangers at Location) ボックスに入力します。CAESAR II は、複数のスプリングが等しくその節点に荷重が作用しているものとします。

CAESAR II は、通常のハンガー設計手順で再設計するスプリングを含め、すべてのスプリングの荷重とトラベルを計算します。再設計してもスプリングの剛性はこの計算では用いられません。CAESAR II はスプリングのサイズを決定し、ユーザーの指定したスプリングのばね定数と比較します。プログラムの計算したスプリングのばね定数がユーザーの指定したスプリングのばね定数と比べて誤差が 5%以内であった場合には、CAESAR II はスプリングの型番とサイズを出力します。プログラムの計算したスプリングのばね定数がユーザーの指定したスプリングのばね定数と比べて誤差が 5%以上であった場合には、メーカーのデータは出力されません。いずれのケースにおいても CAESAR II はユーザーの指定したスプリングのばね定数を次のすべての荷重ケースで使います。新しいホット時とコールド時の荷重が既存のスプリングハンガーの作動範囲にあるかどうかは、CAESAR IIは確認しませんので、ユーザーが確認する必要があります。

この再設計の主な目的は、既存のスプリングの新しい据付荷重を計算することです。スプリングは、長期間の使用に際して連続的に作動した後のシャトダウン、あるいは配管系の機械的な変更、またはプロセス的な変更に際して、再設計が行われることがあります。