フランジ継手の漏洩/応力計算 (Flange Leakage/Stress Calculations) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
Search by Category
ヘルプ
CAESAR II Version
12

メインウィンドウ リボン: 解析 (Analysis) > 部品/機器 (Components/Equipment) > ASME/ANSI フランジ継手 (ASME/ANSI Flanges)

ASME および ANSI フランジ継手の応力と漏洩評価を行います。応力計算手法は次の規格に準拠しています:

  • ASME Section VIII

  • ANSI B16.5 Rating Tables

漏洩評価はB16.5の圧力-温度基準 (rating table) の手法をもとにしています。漏洩評価はフランジ継手、ガスケット、ボルトの相対的な剛性の関数で表せます。B16.5を用いて漏洩を予測する応力計算はガスケットの種類、フランジ継手の剛性、ボルトの剛性を考慮していません。B16.5 を用いて漏洩を評価するには漏洩がフランジ継手の許容応力に比例することを前提にしています。すなわち高い許容応力フランジ継手は大きなモーメントまで漏洩しないということを前提にしています。漏洩は、許容応力と直接関係していないことは明らかです。

フランジ継手を円板のたわみ性をもつモデルで定式化し、モーメント、軸力と圧力の作用下で回転変形する能力を評価します。結果は、フランジ継手の3次元有限要素法解析結果と比較しています。これらのよい相関は、フランジ内径とガスケット有効反力径中心との間の距離が、ガスケット有効反力径中心とボルトサークル径間との間の距離より小さい場合に当てはまります。すなわち (G-ID) < (BC-G)、ここで、G はガスケット有効反力径、ID はフランジ内径、BC はボルトサークル径を示します。

フランジ計算の傾向は次のとおりです:

  • フランジが薄いほど漏れやすい

  • フランジが大きいほど漏れやすい

  • 堅いガスケットほど漏れやすい

  • 漏れはボルト締付け力と相関がある

フランジ継手の応力と漏洩の計算を開始するには、新規ジョブ名の設定 (New Job Name Specification) ダイアログで新規ジョブ名を入力するか、参照 (Browse) をクリックして既存のジョブファイルを選択します。

CAESAR II のすべての解析では同定目的のためにジョブ名が必要です。ジョブを作成して開いた後、入力データを入力でき、データの定義、解析、確認ができます。

ソフトウェアは、フランジ継手の漏洩/応力計算 (Flange Leakage/Stress Calculations) ダイアログを表示します。

フランジ継手の応力と漏洩評価の入力には、4つの入力タブがあります: