B31.3 Para. 323.2.2 Lower Temperature Limits, Listed Materials, items (a), (b), and (e) (低温限界、リストに表示された金属に関して、(a)、(b) および (e)) 設計最低金属温度が Table A-1 と Table 323.2に記述された 最低温度 (Min. Temp.) 以上であれば母材の衝撃試験は要求されません。
B31.3で要求される解析では、CAESAR II は入力で設定された最低金属温度を B31.3の Table A-1 と Table 323.2.2A に定義された限界と比べます。ソフトウェアはこの比較を出力レポートに用意し、B31.3 の限界値を超えるか、判定できない場合に警告を表示します。CAESAR II 金属データベースには、Table A-1 の 最低温度 (Min. Temp.) の値が含まれており、炭素鋼では Figure 323.2.2A で定義される文字 A、B、C、または D で識別されています。
引用: B31.3 - 2018, Process Piping, Fig. 323.2.2A, Minimum Temperatures Without Impact Testing for Carbon Steel Materials.
材料データベースでも炭素鋼を除く材料の最低温度に対して、非 B31.3 対応として O から Z の文字が含まれています。
ソフトウェアは B31.3 または B31.3 Ch. IX が適用される配管に対して、エラーチェック (Error Check) を行うと自動的に MDMT をチェックします。定義されたすべての温度荷重 (T1-T9) に対して、配管系の 雰囲気温度 と要素の 管厚さ の組み合わせが材料の最低温度に関してチェックされます。
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MDMT を超える運転温度であれば、OK の状態になります。
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運転温度が MDMT を下回る場合、衝撃試験が要求され Impact の状態になります。
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材料に MDMT が設定されていない場合、あるいは図にない材料の場合、MDMT に関するレポートで NA と表示され、Unknown の状態になります。
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要素の管厚さが Fig. 323.2.2A の設定範囲外にあれば、レポートでは NA と表示され Unknown の状態になります。
エラーと警告 (Errors and Warnings) ダイアログのMDMT レポート (Report) タブ 結果が表示され、静的出力プロセッサ (Static Output Processor) の その他のデータ (Miscellaneous Data) レポートにも結果が表示されます。
要素のステータスが Impact または Unknown に設定されている場合、警告が表示されます。このような場合、材料あるいは運転温度をチェックしてください。
警告例
レポート例