レガシーキーワード - CADWorx - ヘルプ

CADWorx Spec Editor

Language
日本語
Product
CADWorx
Subproduct
Plant
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ヘルプ
CADWorx Version
20.1 (2020 R1)

スペックの注釈でレガシーキーワードを使用することにより、コンポーネントの配置時に自動的に情報を挿入できます。レガシーキーワードは、タグ、注釈 (短)、注釈 (長) フィールド内の任意の箇所で使用できます。レガシーキーワードは、インデックスコード (Index Code) データファイルでも使用できます。以下に示すレガシーキーワードは、スペックエディタの 注釈フォーマット (Description Format) ダイアログ で使用するための表現で、それ以外には使用できません。

スペックエディタで フォーマット (Format) または 注釈 (Description) にレガシーキーワードを入力すると、例 (Example) フィールドにレガシーキーワードは例示されません。レガシーキーワードを含むコンポーネントを配置すると、3D モデルにレガシーキーワードの値が自動挿入されます。

たとえば、標準インストールされるスペック 150 のゲートバルブに次のキーワードを入力したとします: スペックエディタで 注釈 (長) (Long Description) に {MAIN}, {SPEC}, {MAINTHK}, {REDTHK}, {LENGTH}, {BORE}, {MAINACT}, {TAG}, {LINENUM} .タグ (Tag) プロパティに TESTTAG を入力したとします。3D モデルにコンポーネントを配置すると、注釈 (長) (Long annotation) ボックスには次のように表示されます: 6", 150, 0.280, 0, 10 1/2", 6.065, 6 5/8", TESTTAG, 6"-150. ソフトウェアはモデル、カタログデータテーブル、タグ (Tag) フィールドから、割り当てられたキーワードをもとに情報を取り出します。レガシーキーワードは、配置されたコンポーネント、データテーブルの一部として定義されているデータ、およびモデル空間のコンポーネントに定義されているアイテムに依存します。たとえば、{LINENUM} のようなレガシーキーワードは配置されたコンポーネントのライン番号からデータを取り出します。一部のキーワードはある特定のコンポーネントには適用されないために値を持たない場合があります。たとえば、異径コンポーネント以外に {RED}、{REDTHK}、{REDACT}、{REDDEC}、{REDACTDEC}、{PIPETHKRED} といったレガシーキーワードを使用した場合です。

レガシーキーワードは次のとおりです:

  • MAIN - 3D モデルに配置されたコンポーネントの主管呼び径を表示します。

  • RED - 3D モデルに配置されたコンポーネントの径違い呼び径を表示します。

  • SPEC - 3D モデルに配置されたコンポーネントのスペックを表示します。

  • MAINTHK - 3D モデルに配置されたコンポーネントの主管側肉厚を表示します。

  • REDTHK - 3D モデルに配置されたコンポーネントの径違い側肉厚を表示します。

  • LENGTH - 3D モデルに配置されたコンポーネントの長さを表示します。

  • BORE - 3D モデルに配置されたコンポーネントの内径を表示します。

  • MAINACT - 3D モデルに配置されたコンポーネントの主管外径を表示します。

  • REDACT - 3D モデルに配置されたコンポーネントの径違い側外径を表示します。異径コンポーネントにのみ有効です。

  • TAG - スペックに定義されていれば、3D モデルに配置されたコンポーネントのタグを表示します。ソフトウェアはこの情報を コンポーネント編集 (Component Edit) ダイアログの タグ (Tag) フィールドではなく、スペックエディタの タグ (Tag) フィールドから取り出します。コンポーネントの タグ (Tag) フィールドを編集しても、キーワードの {TAG} の値は更新されません。

  • MAINDEC - 3D モデルに配置されたコンポーネントの主管呼び径を表示します。

  • REDDEC - 3D モデルに配置されたコンポーネントの径違い呼び径を表示します。異径コンポーネントにのみ有効です。

  • MAINACTDEC - 3D モデルに配置されたコンポーネントの主管外径を表示します。

  • REDACTDEC - 3D モデルに配置されたコンポーネントの径違い側外径を表示します。異径コンポーネントにのみ有効です。

  • PIPETHK - 3D モデルに配置されたコンポーネントの主管側肉厚を表示します。

  • PIPETHKRED - 3D モデルに配置されたコンポーネントの径違い側肉厚を表示します。異径コンポーネントにのみ有効です。

  • LINENUM - 3D モデルに配置されたコンポーネントのライン番号を表示します。ソフトウェアはこの情報を コンポーネント編集 (Component Edit) ダイアログの ライン番号 (Line Number) フィールドではなく、ライン番号システム (Line Numbering System) から取り出します。コンポーネントの ライン番号 (Line Number) フィールドを編集しても、キーワードの {LINENUM} の値は更新されません。また、ライン番号システム (Line Number System) はすでに配置されているコンポーネントの {LINENUM} の値を自動更新しません。ただし、更新後に配置されたコンポーネントの値は新しい値になります。

  • SPECINFONOMINALRATING - スペックに定義されていれば、3D モデルに配置されたコンポーネントのコンポーネントクラスを表示します。

  • SPECINFOTEMPERATURE- スペックに定義されていれば、3D モデルに配置されたコンポーネントの温度レーティングを表示します。

  • SPECINFOPRESSURE - スペックに定義されていれば、3D モデルに配置されたコンポーネントの圧力レーティングを表示します。

  • SPECINFOPIPINGMATERIAL - スペックに定義されていれば、3D モデルに配置されたコンポーネントの温度レーティングを表示します。

  • SPECINFOGASKETMATERIAL - スペックに定義されていれば、3D モデルに配置されたコンポーネントのデフォルトの材料を表示します。

  • SPECINFOSTUDMATERIAL - スペックに定義されていれば、3D モデルに配置されたコンポーネントのデフォルトのスタッドの材料を表示します。

  • SPECINFOBOLTMATERIAL - スペックに定義されていれば、3D モデルに配置されたコンポーネントのデフォルトのボルト材料を表示します。

  • CWDBCODE - スペックに定義されていれば、3D モデルに配置されたコンポーネントのコードを表示します。

レガシーキーワード {BORE}、{PIPETHK}、{PIPETHKRED} の値はコンポーネントのデータファイルではなく、スペックのパイプのデータテーブルから算出します。たとえば、4"x1" のレジューサの場合、{PIPETHK} はスペックに表示されているパイプの 4" のデータテーブルから値を取り出します。{PIPETHKRED} はパイプの 1" のデータテーブルから取り出します。4"x1" レジューサの {MAINTHK} または {REDTHK} は、スペックに表示されているレジューサのデータテーブルからキーワードの値を取り出します。オーレットのデータファイルには厚さの値がありません。オーレットの {MAINTHK} または {REDTHK} の値は、常に適切なパイプのデータテーブルから取り出します。

レガシーキーワード {BORE} は主管パイプ呼び径の内径を計算します。内径は次の式で算出されます: {BORE} = [ (パイプ主管口径の外径) - (2*主管口径のパイプ肉厚) ].

レガシーキーワードの使用例を以下に示します:

  • PIPE, {MAIN} {MAINTHK}" API-5L GR.B DSAW, PSL2

  • FLANGE, {MAIN} ANSI 150 RFWN {BORE}" BORE ASTM A105, ASME B16.5

  • NIPPLE, PIPE {MAIN} x {LENGTH} XS ASTM A106 GR.B

  • WELDOLET, {MAIN} {MAINTHK}" x {RED} {REDTHK}" ASTM A105, ASME B31.8

  • VALVE, PLUG {MAIN} ANSI 150 WE API 6D TWT {PIPETHK}" API-5L GR.B PIPE REG PAT LO

  • GASKET, INSULATING KIT {MAIN} ANSI 600, RF, B={BORE}, PIKOTEK VCS WITH ZINC PLATED WASHERS, GRE INSULATING WASHERS AND SLEEVES

  • BOLT, STUD {MAIN} x {LENGTH} ALLOY STEEL ASTM A193 CL 2A GR B7 W/2 HEX NUTS ASTM A194 CL 2B GR 2H (FOR {MAINDEC}" 150# FLG.)

ユーザ定義キーワード:

ユーザ定義キーワードはスペックエディタ内のユーザ定義フィールドに関連付けされていて、カタログテーブルまたはプロジェクトファイルの プロパティ (Properties)カスタムデータ (Custom Data) で作成できます。

レガシーキーワードの書式:

数値は SystemMeasure 設定をもとに記述されます。下表に各キーワードの書式を説明します。 AlphaSizeControl は現在の環境設定ファイル (.cfg) から読み取ります。

キーワード

SystemMeasure - インペリアル/インチ (English/Inch)

MAIN, RED

AlphaSizeControl

MAINACT, REDACT

AlphaSizeControl

MAINDEC, REDDEC

常に小数点第3位まで

MAINACTDEC, REDACTDEC

常に小数点第3位まで

MAINTHK, REDTHK

常に小数点第3位まで

BORE, PIPETHK, PIPETHKRED

常に小数点第3位まで

LENGTH

DIMLUNIT、DIMDEC、DIMLFAC の設定による

SPEC

拡張子なしのスペックファイル名

キーワード

SystemMeasure - メトリック/インチ (Metric/Inch)

MAIN, RED

AlphaSizeControl

MAINACT, REDACT

LUPREC および DIMZIN の表示精度設定による

MAINDEC, REDDEC

常に小数点第3位まで

MAINACTDEC, REDACTDEC

常に小数点第1位まで

MAINTHK, REDTHK

常に小数点第1位まで

BORE, PIPETHK, PIPETHKRED

常に小数点第1位まで

LENGTH

DIMLUNIT、DIMDEC、DIMLFAC の設定による

SPEC

拡張子なしのスペックファイル名

キーワード

SystemMeasure - メトリック/メトリック (Metric/Metric)

MAIN, RED

AlphaSizeControl

MAINACT, REDACT

AlphaSizeControl

MAINDEC, REDDEC

常に小数点第1位まで

MAINACTDEC, REDACTDEC

常に小数点第1位まで

MAINTHK, REDTHK

常に小数点第1位まで

BORE, PIPETHK, PIPETHKRED

常に小数点第1位まで

LENGTH

DIMLUNIT、DIMDEC、DIMLFAC の設定による

SPEC

拡張子なしのスペックファイル名